あれ、外資系企業なのに社長以下従業員全員日本人だぞ!?ガイシケイ企業って外国籍の人がオフィスで働いてるんじゃなかったのか?
海外志向が強かった私は、派遣社員としてブラック企業で働き2年の社会人経験を得た後、本社が欧州の外資系企業に転職した。
若かりしShine、海外に本社がある外資系企業に入ればワンチャン海外で働くチャンスがあるかも?と一人勝手に浮かれていた。
しかし無知とは怖いものだ。外資系企業の皮を被ったエセ外資系企業に転職した私の期待は木っ端みじんに粉砕され、淡い希望は絶望へと変わっていくのである・・・
この記事は『私には社会人経験がなかった』の続編です。前編を読んでいない方は下リンクから前編をお読みください。
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日系ブラック企業から外資系企業へ

超絶体育会系ブラック物流企業のなにわエクスプレスでヒイヒイ言いながら2年働いた私は、さすがに耐えられなくなってきて転職先を探し始めた。
憧れの正社員になりたい
次こそ夢の正社員だ。正社員になることが夢だなんてX民に鼻で笑われそうだがガチだ。なんせ私はフリーターから派遣社員になれた時点で喜んでいた底辺の人間だ。
時間を見つけては求人誌と睨めっこ(この頃まだインターネットが発達していなかった)。当時住んでいた関西の都心にオフィスがある企業がターゲットだ。
以前は社会人経験がないので、書類で落とされまくったが今回は大丈夫なはずだ。なんせ社会人経験という武器?があるのだから・・・
あこがれの海外勤務がしたい
前職で貿易の仕事に携わったので海外の仕事がしたい。いや、どうせなら海外で働きたい。夢はふくらむばかりだ。
そんなことを考えながら複数社に応募書類を送ったら、その内4社から書類選考通過、面接に来いとの連絡がきた。
そして面接を受けた会社の内2社から内定をもらった。一社は日系中小メーカー、もう一社は外資系メーカーだ。
- 日系中小メーカー・・・海外顧客(韓国)との取引がある
- 外資系中小メーカー・・・欧州が本社の企業でちょっとオシャレ
日系中小メーカーは、韓国への輸出が多く顧客と英語でのやり取りが発生するとのこと。いかにも下町中小企業という雰囲気。
韓国向けビジネスで一発当てたらしくクッソ忙しい模様。夜遅くまで働き休日出勤も結構あるらしい、ただ給料はまあまあ良いようだ。
一方外資系企業での一次面接・・・というかこれが最終面接なのだが、上司となる課長に加え部長も面接に同席していた。若干斜に構えた感じ。
一応業界では欧州で名の通ったブランドらしいので、もうちょっとシャレた質問でもされるのかと思ったが何で酒と体力なんだ?
面接官二人ともシュッとしていて、少し高そうなスーツを着ているが質問の内容は日系企業と変わらんな。
ザックバランに話をして面接は終了。結構準備していったので拍子抜けしたが、無事に終わって胸をなでおろした。
何となく海外勤務できると思って・・・
若さと日本人の平均より少し上の英語力、そして社会人経験(フリーターだった私にとっては貴重)を評価してもらったのだろうか。二社から内定をゲット。
- 20代
- 英検2級とTOEIC700点
- 2年の社会人経験あり
さて、どうしよう。日系中小企業に行くべきか、それとも欧州が本社の外資系企業に行くべきか。
日系中小企業は海外とのやり取りがあるが、メインは韓国って言ってたな。となると主に出張で行くのは韓国か。
一方外資系企業は、欧州に本社がある。欧州への出張があるのかも!?いやワンチャン欧州で働けるかもしれない。よし外資系企業にしよう。
当時の私は無知だった。そしてアホだった。海外に本社があるから海外で働けると勘違いをしていたのだ。仕事が日本で完結することを知ったのは入社してからだった。
キラキラ外資ではなくガテン外資
いよいよ入社、私は研修が予定されている東京本社へ向かった。オフィスに外国籍の人もいてキラキラしているんだろうなぁと勝手に妄想していた。
オフィスに到着、社長以下従業員は全員日本人だ。あれっ?外資系企業って外国籍の人が働いているんじゃないのか?社員の人に聞いてみよう。
マジか・・・そうなると社内で英語を使う機会はなさそうだな。まあ海外出張したり海外赴任すれば英語を使うから良いか・・・と期待に胸を膨らませた。
オフィスは外資系だけあってオシャレだったが、仕事の内容はガテン系そのもの。建設中の商業施設やタワマンへ頻繁に足を運ぶ仕事だった。要は工事現場だ。
工期がタイトな時は夜中に出動することも多々あった。またゼネコンや設計事務所に対する接待もよくやっていた。
面接時に『酒飲めるか?』『体力あるか?』と聞かれたのは、こういうことだったのか。なるほど、これは体力が無いと務まらんわなと納得した。
海外赴任はおろか海外出張もない

ガテン系外資系企業に転職した私は、正社員として働ける喜びを噛みしめながら忙しい毎日をおくっていた。
私は心のどこかで『この会社で働いていればいつか海外出張や海外赴任のチャンスが巡ってくる』と都合の良すぎる妄想をしていた。
そしてしばらくしてから現実を知り絶望することになる。
海外出張は社長だけ
ある日、私は会社の先輩と一緒に営業に出ていた。打ち合わせを終え昼食をとる為に定食屋へ。気になっていたことを先輩に聞いてみた。
Shineはやっと気づいた。私がいる日本法人は欧州に本社がある会社の一販社。日本の市場を攻略する為に構えている現地法人だ。
現法の経営を任される社長向けに研修があったとしても、我々末端社員向けに欧州本社で研修などない。
大手外資系企業なら本国での研修があるかもしれない。しかし私が入った会社は、日本法人に従業員が30人程度いる小さな会社でそんな余裕はない。
英語が苦手な外資系企業
入社してみて気付いたことがもう一つ。外資系企業なのに英語を使うことが一切ない。また英語は苦手という人ばかりだったことだ。
欧州本社と頻繁にやり取りをしている日本法人の社長(日本人)も英語が苦手。なので通訳を会社に常駐させていた。
外資系企業であれば英語を使う機会があるだろうと思って入社したのだが、英語を使うのは年に一度ある業界の展示会くらい。海外からの来場者対応だけだ。
私が入った会社は外資系企業の皮をかぶった日系企業のようなものだった。海外出張、海外赴任どころか仕事で英語を使う機会もない。
外資系企業に入れば、海外と関われると思っていた私は現実を突きつけられ絶望した。そして夢の海外勤務をするべく再度転職を検討しはじめた。
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