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【元アメリカ駐在員が解説】アメリカ駐在生活のセットアップをしよう

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シャイン
シャイン
日系メーカーに勤務しているShine(@Lazy_Kaishine)です。アメリカ駐在を7年経験し、その後転職。現在は別の日系メーカーで海外ビジネス部門の管理職として働いています。
アメリカ駐在生活セットアップ
  • アメリカ駐在が決まったけど現地での生活が不安
  • アメリカ駐在生活セットアップのイロハが知りたい

 

アメリカ駐在が決まり出国に向けて準備を進めているものの、アメリカ赴任直後何をしたら良いか分からないという人は少なからずいるでしょう。

僕もその一人でした。でも大丈夫です。この記事では元アメリカ駐在員の僕がアメリカ駐在生活のセットアップについて詳しく解説します。

アメリカ現地法人サイドが手伝ってくれるのは、仕事に関わる手続きのみです。アメリカ駐在生活のセットアップはある程度自力で切り抜けなければなりません。

記事の内容要約
  • まずは出張して下見した方が良い
  • 始めの1~2カ月はホテル暮らし
  • 社有車が無い場合はレンタカーを借りる
  • 半年程度単身赴任して現地情報収集
  • SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)を取得する
  • 携帯電話を借りる
  • チェッキングアカウント(銀行口座)を開設
  • 半年から1年後に家族を呼び寄せる
  • 家族呼び寄せ後に子供が通う学校の手続きをする
シャイン
シャイン
将来的にアメリカ赴任する予定がある人、これからアメリカ駐在する人達は、この記事を読んで予備知識を付けてもらえればと思います。では最後までお付き合い下さい。

 

アメリカ駐在生活のセットアップ【最初の1~2カ月】

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異国の地で生活を始めるのは、簡単なことではないです。はじめの1~2カ月はウォーミングアップ、困ったら周りに遠慮なく助けを求めましょう。

出張ベースといきなり海外赴任の2パターン

🛫会社にもよりますが、アメリカ赴任の出だしは概ね下記2パターンになると思います。

  1. 出張で数週間~1カ月現地に滞在
  2. いきなりアメリカ赴任

❶のパターンはまず出張でアメリカに行き、現地法人の仕事をしながら現地で住む場所や学校などの下見をします。

❷はビザが発給されたら、いきなりアメリカ赴任です。行ったり来たりされたら経費がかかるということで、僕の場合❷のパターンでした。

 

シャイン
シャイン
せめて赴任前に一度くらいは出張で現地に行って慣らし運転をしたかったのですが、何分経費にうるさい会社だったもので。

 

この記事を読んでいる読者さんは、僕のようにいきなり赴任などせず出張で現地に行って現地職員に挨拶したり、住まいや学校の下見をすることをおすすめします。

 

最初の1~2カ月はホテル住まい

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アメリカ赴任後1~2カ月はホテルに寝泊まりすることになります。後述しますがSSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が無い状態で住居は借りられないからです。

現地法人がホテルと契約している場合、その宿泊施設を予約してくれるはずです。普通に泊まるより安い価格が適用されます。

  1. 会社が契約しているホテル
  2. 朝食付き
  3. 洗濯機
  4. 乾燥機

宿泊先の選定基準は上記の通りです。1~2カ月も泊まるので朝食、洗濯機、乾燥機が無いと正直キツイです。

僕がアメリカ赴任直後に宿泊したホテルは、上記❶~❹を全て満たしていました。ボロいホテルでブラウン管のテレビが置いてあったのを今でも覚えています。

 

現法から自分で勝手に予約しろ言われてしまった場合は、会社最寄りのホテルを検索して予約しましょう。ホテル予約にはHotels.comが便利です。

Hotels.comを使えば全米のホテルが検索できて、ユーザーによる評価もチェックできます。またスタンプが10個たまれば1泊無料になります。

 

シャイン
シャイン
僕はHotels.comで仕事の出張に使うホテルを予約し、スタンプをためました。そしてプライベートの旅行で特典を使いました。

 

アメリカ国内出張時のホテル予約をHotels.comで取り、スタンプを貯めて家族での米国旅行で無料宿泊を活用しましょう。

興味のある方は下のバナーからHotels.comに登録してみてください。ホテル探しが楽だし無料宿泊特典はマジで使えます。

 

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国際免許でレンタカーを借りる

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赴任直後、駐在員に社有車が貸与される場合は良いのですが、そうでない場合レンタカーを借りなければなりません。

アメリカは広大でゴリゴリの車社会です。公共交通機関で行ける場所は限られています。既にいる駐在員か現地職員に頼んでレンタカー屋に連れていってもらいましょう。

  • 社有車がある場合 ⇒ 赴任後すぐに貸与してもらう
  • 社有車がない場合 ⇒ 国際免許でレンタカーを借りる

国際免許を持っていれば、レンタカーを借りられます。実際僕も国際免許でレンタカーを借りられました。

ただし国際免許の有効期限は1年なので、SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が取れたら現地の運転免許を取りに行きましょう。

 

【アメリカのレンタカー会社】

  1. Enterprise
  2. Hertz
  3. AVIS
  4. Alamo
  5. さくらレンタカー

上記はアメリカのメジャーなレンタカー会社です。米国内の空港に行けばこれらのレンタカー屋さんが並んでいます。

 

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出典:Enterprise

どれも似たり寄ったりですが、僕は❶のEnterpriseをよく使っていました。他よりもキッチリしていてサービスも良かったのでおすすめです。

さくらレンタカーは日系で日本語でサービスが受けられます。ただしロサンゼルスエリアのみです。

 

最初は単身赴任でアメリカ駐在生活のセットアップ

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僕は家族帯同でアメリカに駐在していましたが、最初の半年間は単身赴任をしていました。僕が先に行って現地の情報を収集してから家族を呼び寄せたかったからです。

アメリカの学校は9月から始まる為、新学期から子供達が学校に通えるよう8月に家族に渡米してもらうようにしました。

半年以上あれば現地の生活に慣れるので、この流れが良いのではないかと思います。僕と同じ様なパターンで赴任する人多いのではないでしょうか。

  • 半年程度単身赴任で現地の情報収集
  • 学校が始まる9月の新学期に合わせて家族呼び寄せ

 

ソーシャルセキュリティナンバーを取ろう

ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)は、日本でいうところのマイナンバーのような番号です。

アメリカには戸籍がない為、SSNを使って個人を特定します。運転免許取る際や銀行口座を開設する際にもSSNが必要で、SSNが無いと生活に支障が出ます。

SSNが必要となるケース
  • 現地の運転免許取得
  • 住居の契約
  • 電気・ガス・水道の契約
  • 銀行口座の開設
  • 携帯電話の契約
  • クレジットカードの申請
  • 米国における確定申告

ソーシャルセキュリティナンバー無しには、免許が取れないし金融機関も相手にしてくれません。まずはSSN取得に向けて準備しましょう。

 

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上の画像は僕のSSN実物です。アメリカで生活する上で最も大事なIDにも関わらず、プラスティックではなく紙です。

ソーシャルセキュリティナンバーは、最寄りのSocial Administration Office(社会保険局)に必要書類を提出することによって取得できます。

 

SSNの取得手続き
  • 申請用紙Form SS-5に必要事項を記入
  • ビザ・パスポート・I-94
  • アメリカにおける雇用を証明する書類

僕はアメリカ入国後2週間くらい経ってからSSN取得の手続きをしました。入国から数日間経過しないとI-94が入手できない為です。

僕の場合、上記の書類を揃えて予約せずにSocial Administration Officeへ向かい、書類提出、面談を受けて終了。2週間後SSNカードが郵送されてきました。

 

面談で聞かれたこと
  • 何の目的でアメリカに来たのか?
  • どの会社で働いているのか?

インタビューでは上記の2点を質問され、面談にかかった時間は10分程度でした。

とにかくSSNが無いと何もできないので、アメリカ入国後2週間経ってI-94を入手したらすぐにSSNの取得手続きをしましょう。

僕が駐在していたのはコロナ前で、予約無しで受け付けしてくれました。コロナ禍以降電話で予約が必要です。Social Administration Officeに電話して確認しましょう。

 

 

携帯電話の契約をする

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📱ソーシャルセキュリティナンバーを取得したら、携帯電話の契約ができるようになります。僕は会社で使う携帯電話を自分で借りた為SSNが必要でした。

会社があらかじめ何台か携帯電話を保有していて、従業員に貸与しているケースもあります。

米国携帯大手キャリア

上記3社米国における大手携帯キャリアで、いずれかと契約すれば間違いないです。僕は最大手のVerizonと契約していました。

 

シャイン
シャイン
Verizonは他と比べて料金が少し高いですが、その分回線の品質が良いと会社の同僚が教えてくれたので。

 

僕はSSNを取得するまでは、プリペイドの携帯を使っていました。TARGETというディスカウントストアで入手したと記憶しています。

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出典:TAGET

 

チェッキングアカウント(銀行口座)を作ろう

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ソーシャルセキュリティナンバーを取得すると、銀行口座を開設することができます。アメリカでは、小切手が日常的に使われていますのでチェッキング口座を開設します。

以前はSSN無しでも渡米前に、ユニオンバンクのチェックキングアカウントを申し込むことができました。しかし今は渡米前申し込みができなくなりました。

なぜなら三菱UFJ銀行がユニオンバンクの株式をUS BANKに譲渡した為です。

渡米しソーシャルセキュリティナンバー取得後に、現地の銀行口座を開設しましょう。会社が推奨している銀行がある場合は、会社推奨の銀行で良いです。

僕はユニオンバンクChase銀行のチェッキングアカウントを持っていました。Chase銀行は米国大手でネットワークが広く使い勝手が良いのでおすすめです。

銀行口座解説に必要な書類
  • パスポート
  • 就労ビザ
  • ソーシャルセキュリティナンバー

 

僕はChase銀行の店舗に出向いてチェッキングアカウントを開設しました。オンラインでも申し込みできますので、お好みの方法で申し込んでください。

 

アメリカ駐在中に使った銀行口座について解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。

アメリカ駐在中に使った銀行口座とクレジットカード【アメリカ赴任から帰任まで】

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出典:ANA CARD USA

銀行口座と同時にドル建てで使えるクレジットカードもあった方が何かと便利です。アメリカ駐在員には渡米前に申請できるANA CARD USAがおすすめです。

 

ANA CARD USAについて解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。

ANA CARD USAのクレジットカードを作ろう【これからアメリカ駐在員になる人へ】

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DMVで運転免許を取ろう

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運転免許もソーシャルセキュリティナンバー取得後に取ることになります。DMV(Department of Motor Vehicles)にて申請します。

州によって勝手が異なる可能性があるので、ここでは僕が駐在していたカリフォルニア州での経験を基に解説します。

運転免許申請に必要な書類
  1. パスポート
  2. I-94
  3. 有効なビザ
  4. 現住所を証明する書類2つ

 

❹は公共料金の請求書などが該当します。これらの書類を持って最寄りのDMVに向かいます。

 

受付から筆記試験まで
  1. 免許申請フォームとI-94等を受け付けに提出
  2. 費用$41を支払い視力検査を受ける
  3. 指紋の採取・運転免許用の写真撮影
  4. 筆記試験を受ける

 

DMVのオフィスに行き長蛇の列に並びます。受付を済まし筆記試験を受け、合格すれば仮免許を発行してもらえます。

筆記試験対策はDMVのウェブサイトに過去問がアップされているので、そちらで対策すれば良いでしょう。

仮免を持っていれば公道で運転の練習ができます。ただしカリフォルニア州の免許を持つ人が同乗していなければなりません。

 

筆記試験をクリアしたら、今度はBehind-the-wheel-test(実技試験)を受ける為に、予約を取ります。実技試験に使うのは自分の車です。

僕は社有車を実技試験の車として使いました。

 

実技試験に必要な書類
  • 仮免許
  • 自動車の登録証(Registration)
  • 自動車保険

実技試験のポイントはYouTubeの動画などで調べればたくさん出てくるので、参考にして対策しましょう。

アメリカ 運転免許』や『カリフォルニア 運転免許』で検索するとたくさん動画が表示されます。

 

 

Behind-the-wheel-test(実技試験)は、予約が必要です。DMVのウェブサイトからアポイントを取ってください。

実技試験に合格すると90日間有効なInterim Driver’s Licenseが発行されます。実際の免許証が届くまでInterim Driver’s Licenseが免許の代わりとなります。

 

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上の画像は僕がアメリカ駐在中に取った運転免許です。既に失効していますけどね。

実際の免許は、登録した住所に郵送されます。待てど暮らせど届かない場合は、DMVに電話して確認しましょう。僕は3ヵ月くらい待たされたことがあります。

 

家族を呼び寄せるまでの間に住む場所を決めよう

🏡ソーシャルセキュリティナンバーを取得すると、住居を借りることができます。(SSN無しで貸してくれる所もありますが、選択肢が少なくなります。)

家族を呼び寄せるまでの間、ホテル暮らしでも良いですが、長期にわたるとさすがに割高になってしまいます。

【Shineのケース】

  • 家族帯同でアメリカ駐在
  • 駐在員本人が先に単身で渡米
  • 追って家族を呼び寄せる

上記は僕がアメリカ赴任した時のステップです。家族帯同でアメリカ駐在する人は、このパターンが多いのではないかと思います。

 

【単身~家族呼び寄せまでのステップ】

  1. 1~2カ月間ホテル暮らし
  2. 1~3ヵ月単位で契約できる家具付アパートを借りる
  3. 家族を呼び寄せる1~2カ月前から家族で住む家を借りる

上記は僕がアメリカ赴任した頃の、住居における行動パターンです。 ❷を飛ばして❶から❸に移行する人も多いようです。

僕が上記ステップを踏んだのは、土地勘がない状態で家族で長く住む家を即決するのが怖かったからです。1クッション置いて慣れてから家族で住む家を決めました。

 

家具付きのアパートであれば生活する分にはほぼ困りませんが、必要な家具が無い場合や家具無しマンスリーアパートの場合、家具レンタルを使うと便利です。

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出典:CORT

僕は単身赴任時、マンスリーアパートに住み、足りない家具をCORTでレンタルしていました。ベッドからダイニングテーブルまで、月単位で借りられるので大変便利です。

 

💰僕が住んで居たマンスリーアパートは、電気代、ガス代、水道代の全てが込みこみでした。インターネットはポケットWiFiでしのぎました。

【マンスリーアパートの水道光熱費】

  • 電気、ガス、水道代は家賃に含まれていた
  • インターネットはモバイルWiFiでしのいだ

どうせ後で家族用の家に引っ越すのであれば、光熱費込みで家具付のマンスリーアパートに住むのが良いでしょう。

 

家族で住む住居に引越ししよう

僕は家族が渡米してくる1カ月程度前に家族で住む家を借り、先に1人で住んでいました。家族が来てすぐ住む家がある方が安心なので。

もちろん家の周りが安全かどうか、学区が良いかどうかは事前に調べました。数年に渡って住むことになるので、住環境はとても重要です。

住居を選ぶポイント
  • 治安が良いかどうか
  • 学区が良いかどうか(学校のレベル)
  • 大家の対応が良いか

治安の良い場所に住めば学区が良いはずです。ただ実際に行ってみないと分からないので、WEBサイトのレーティングなどで事前に調べましょう。

Find The Best K-12 Schools U.S. News Education

大家の対応も人によってマチマチです。アメリカの家にある備品はよく壊れます。僕が住んでいた家もシャッターや水回りがよく壊れました。

幸い大家さんがまあまあ良い人だったので、連絡するとすぐに対応してくれました。大家によっては対応してくれない人もいるので、家を選ぶ際は気をつけて下さい。

家具ですが、僕は家族が渡米してきてから購入しました。僕が先に家具を購入すると過不足が出るかもしれないので。

 

電気・ガス・水道・インターネットの契約

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家族で住む家を借りたら、電気、ガス、水道など生活インフラの契約をします。

生活インフラの契約
  1. 電気、ガス、水道
  2. ウェイストマネジメントの契約(ごみ収集)
  3. インターネットの契約

❶電気、ガス、水道は、電話をして名前、住所、ソーシャルセキュリティナンバーを伝えて開通したと記憶しています。

❷のウェイストマネジメントとは、ゴミ収集サービスです。アメリカはごみ収集が有料です。

❸のインターネットですが、僕はケーブル回線を引きました。住んでいた地域に光回線が通っていなかったので。

生活インフラの契約に関しては、大家さんに聞けば教えてくれます。良い人であれば手伝ってくれるでしょう。全く何もしてくれない人もいますが・・・。

 

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出典:Southern California Edison

 

アメリカ駐在員の住居について解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。

海外駐在員の住居事情【僕が自力でアメリカに住むのは無理ゲーです】

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海外駐在員の住居事情【僕が自力でアメリカに住むのは無理ゲーです】『海外駐在員の住居ってどんな感じ?』『海外駐在員が住む住居の家賃は高いの?』こういった疑問に答える記事です。アメリカで働く海外駐在員の住居に興味がある人達に読んでもらいたいです。...

 

家族用の自動車を購入しよう

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出典:ガリバーUSA

家族を呼び寄せる直前に家族用の自動車を購入しましょう。アメリカは車社会です。車がないと超不便です。

駐在員本人は社有車を使って通勤します。家族用の車が無いと駐在員が会社で勤務している間、家族が身動き取れないです。

【家族用の自動車が必要な理由】

  • 食品や日用品の買い物
  • 学校に通う子供の送り迎え

💰課題は軍資金です。渡米したばかりで信用のない外国人(つまり日本人駐在員)はローンが組めません。車を買う為の現金を用意しなければなりません。

  • 駐在員用は社有車で通勤する為、家族用の車が1台必要
  • 渡米したばかりの駐在員はローンが組めない
  • 車を一括で買う為の現金を用意しないといけない

会社によっては、現地法人が駐在員に対してお金を貸してくれるケースもあるようです。僕の勤め先にはその様なシステムがなかったです。

従って家族用の車を買う軍資金を日本から送金しました。送金手数料結構高かったと記憶しています。

 

🚙上記はテッパンの中古車販売会社です。英語に不安がある人はガリバーUSAに行けば良いです。日本語で対応してもらえます。

CAR MAX全米最大級の中古車販売企業です。店舗がどこにでもあり、チョイスが豊富で価格もリーズナブルです。英語でやり取りできる人はCAR MAXがおすすめです。

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出典:CAR MAX

僕は車にこだわりが無いので、家族用の車を中古車ディーラーで購入しました。買ったのはトヨタのディーラーで車種はミニバンです。

 

家族帯同でアメリカ生活のセットアップ【後で家族を呼び寄せる】

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家族用の住居も準備も整ったところで、いよいよ家族が渡米してきます。アメリカ駐在生活のセットアップは家族を呼び寄せてからが本番です。

  • 子供が通う学校の手続き
  • 配偶者のSSN取得
  • 配偶者の運転免許取得
  • 配偶者の携帯電話調達
  • 家具購入

 

子供が通う学校の手続き

家族が渡米してきたら、子供が通う学校の手続きをします。

子女がアメリカで通う学校
  1. 月曜日~金曜日は現地の学校
  2. 土曜日は日本語補習校
  3. 受験対策の塾

アメリカ駐在員に帯同する子女は、月曜日から金曜日に現地の学校に通い、土曜日は日本語補習校に通うパターンが多いです。

🛫海外駐在員は3~5年間海外勤務した後、日本へ帰任するケースが殆どのため、帯同子女に日本の教育も受けさせておきたいという親御さんが多いからです。

日本で受験を控えているお子さんの場合は、日本語補習校の代わりにに通っている子もいます。ただしアメリカで日本の塾がある地域は限られています。

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出典:ena国際部

北米のena
  • ニューヨーク校
  • ニュージャージー校
  • ワシントンDC校
  • シカゴ校
  • ダラス校
  • ヒューストン校
  • デトロイト校
  • サンフランシスコ校
  • サンノゼ校
  • ロサンゼルス校
  • アーバイン校
  • トロント校

アメリカにある帰国生向けの塾で有名なのはenaです。アメリカの主要都市に塾を構えているので帰国生入試を受ける子女の強い味方です。

 

アメリカ駐在に帯同する子供達が、現地の学校に通うに当たり、下記書類の提出を求められることがあります。

  • 在学証明書(英文)
  • 成績証明書(英文)

日本から出国する前に、日本で通っていた学校に依頼して上記書類を入手します。

これらはあくまで一例ですので、詳しくは赴任地の学校に転校に必要な書類を確認してください。海外子女教育振興財団のウェブサイトも参考になります。

現地の学校に入る手続きをすると、英語の理解度を測るテストを受けさせられます。

英語バッチリな子は別として、大抵の子は英語の読解力が足りないとされ、一定期間ELDクラスに入れられます。

ELD(English Language Development)・・・英語を母国語としない生徒向けのクラス

英語が母国ではない生徒は、ELDクラスで1年程度学び、英語に慣れてから通常のクラスで学習するといった流れです。

 

シャイン
シャイン
いきなりネイティブスピーカーだけのクラスに入れられても、授業に着いていけないですからね。

 

随分前なので記憶が定かではないですが、現地校の登録作業は結構煩雑だったと記憶しています。

現地校の手続き
  • 学校のウェブサイトから親と生徒の情報を登録
  • 登録が完了したら学校に電話をかけアポを取る
  • 学校に必要書類を提出する
  • 子供が読解力を測るテストを受けさせる
  • 新学期が始まる前に学校の説明会に参加する
  • 新学期初日子を連れて学校のグラウンドに並ぶ

確か上記の様な流れだったのではないかと・・・。お住まいの地域によって異なると思いますので、通う学校のウェブサイトをチェックして下さいね。

僕が住んでいた地域では、新学期が始まる前にBack to Schoolという保護者向けの説明会がありました。

アメリカなので当然全て英語で説明されます。大変ですけど、これから長く住む訳ですから頑張って英語力向上させてQOLを上げましょう。

 

海外駐在員に必要な英語力について解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。

海外駐在員に必要な英語力【英語力を伸ばして海外生活の質を上げましょう】

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海外駐在員に必要な英語力【英語力を伸ばして海外生活の質を上げましょう】『海外駐在員に必要な英語力ってどの程度なの?』『海外駐在員がビジネス英語を使うケースが知りたい』『海外駐在員が生活で英語を使うケースが知りたい』海外駐在員に必要な英語力について解説した記事です。海外赴任に興味のある方に読んでもらいたいです。...

 

アメリカ駐在に帯同する子供達が補習校に通う場合、そちらの手続きもお忘れなく。希望すれば入学する前に見学させてもらえます。

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出典:あさひ学園

上の画像は南カリフォルニアにあるマンモス補習校、あさひ学園です。

下の表は日本政府が補助している補習校の一覧です。

アメリカの補習校 URL
あさひ学園 http://www.asahigakuen.com/
みなと学園 http://www.sdminato.org/
アリゾナ学園 https://arizonagakuenschool.org/
三育東西学園 http://www.sanikutozai.org/
西大和学園カリフォルニア校 http://www.nacus.org/

出典:在ロサンゼルス日本国領事館

アメリカ駐在に帯同する子女の多くは、英語の宿題と日本語の宿題を並行してこなすため、負担がかなり大きいです。

お子さんが山ほど出される宿題に参ってしまわないよう、親がしっかりお子さんのケアをしましょう。

 

配偶者のSSNを取得する

家族が渡米してきて1~2週間経過したら、配偶者のソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の申請を行いましょう。

駐在員本人だけでなく、配偶者もSSNを取っておいた方が何かと便利です。米国では車が無いと身動きが取れません。SSNが無いと運転免許が取れないので。

配偶者のSSN取得に必要な書類
  1. 申請用紙Form SS-5
  2. ビザ・パスポート・I-94
  3. 戸籍謄本とそれを英訳したもの

❸戸籍謄本とそれを英訳したものですが、戸籍謄本は日本から取り寄せました。英訳は領事館に手数料を支払って発行してもらいました。

婚姻証名英訳の手続き
  • 申請書
  • 有効なパスポート・ビザ
  • 発行日より3カ月以内の戸籍謄本1通

婚姻証明英版の発行を領事館に依頼する際に必要な書類は上記の通りです。領事館訪問には予約が必要です。

下に在ロサンゼルス日本国総領事館のリンクを貼っておきますので、訪問予約と詳細情報についてはコチラのWEBサイトを参照下さい。

在ロサンゼルス日本国総領事館のWEBサイトはコチラから

 

ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)の申請に必要な書類が揃ったら、Social Administration Officeに電話をして訪問の予約をします。

書類提出、面談を受けて手続き完了です。2週間後にSSNのカードが郵送されてきます。英語が苦手で面談が不安な人は配偶者か知合いに同行してもらいましょう。

僕は配偶者のSSNを2回申請しました。理由は下記の通りです。

  • 1度目に申請した際駐在員の配偶者はSSN取得できないと言われた
  • 1度目とは異なるSocial Administration Officeで申請したら受理された

アメリカあるあるですが、役所の場所や担当者によって言うことがコロコロ変わります。駐在員の配偶者は原則SSN取得できるはずです。

ある場所で申請却下されてしまった場合は、申請する場所を変えて再度トライしてみて下さい。担当者によって対応が全然違いますので。

配偶者のSSN取得が完了すると、免許が取得でき金融機関の手続きもできるようになるのでQOLが上がります。SSN取得は優先順位の高いアクションアイテムです。

 

 

配偶者の運転免許を取得

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🚙家族用の車は購入済、配偶者のソーシャルセキュリティナンバーも取りました。次は配偶者の運転免許を取得します。

手順は前述の通りでDMV(Department of Motor Vehicles)にて申請します。以下カリフォルニア州における申請に必要な書類です。

運転免許申請に必要な書類
  1. パスポート
  2. I-94
  3. 有効なビザ
  4. 現住所を証明する書類2つ

 

受付から筆記試験の流れは以下の通りです。DMVのウェブサイトにアップされている過去問で筆記試験対策をしておきましょう。

受付から筆記試験まで
  1. 免許申請フォームとI-94等を受け付けに提出
  2. 費用$41を支払い視力検査を受ける
  3. 指紋の採取・運転免許用の写真撮影
  4. 筆記試験を受ける

筆記試験に合格すれば仮免許を発行してもらえます。出国前に国際免許を取得している場合は、仮免許取得を待たずに公道で運転ができます。

家族用の車も購入済なので、Behind-the-wheel-test(実技試験)に向けて実際に運転の練習をしましょう。

 

Behind-the-wheel-test(実技試験)を受ける為に、DMVのウェブサイトにて予約を取ります。実技試験には家族用に購入した車を使います。

実技試験に必要な書類
  • 仮免許
  • 自動車の登録証(Registration)
  • 自動車保険

Behind-the-wheel-test(実技試験)におけるポイントは、YouTubeの動画などで調べればたくさん出てくるので、参考にして対策しましょう。

YouTubeで『アメリカ 運転免許』や『カリフォルニア 運転免許』で検索してみてください。

 

実技試験に合格すると90日間有効なInterim Driver’s Licenseが発行されます。

実際の免許証が届くまでInterim Driver’s Licenseが免許の代わりとなります。運転免許は登録した住所に郵送されます。

 

シャイン
シャイン
いつまで経っても運転免許が届かない場合は、DMVに電話して状況を確認しましょう。

 

配偶者の携帯電話を調達

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📱家族が渡米してきたら、配偶者の携帯電話を手配しましょう。大きいお子さんがいる場合は、お子さん用の携帯も併せて手配します。

家族割引が使えるはずなので、駐在員本人の名義で家族用の携帯電話を複数借りるのが良いでしょう。

家族用の携帯電話を借りる
  • 駐在員本人の携帯電話を借りる
  • 同じアカウントで家族用の携帯電話を借りる

一つのアカウントで携帯電話を借りると割引がききますし、データ通信の容量を家族でシェアできるはずです。

また先に渡米してソーシャルセキュリティナンバーを取得済の駐在員本人が契約することで、家族渡米後すぐに家族分の携帯電話が調達できます。

米国携帯大手キャリア

 

家族で住む家の家具を購入しよう

前述の通り、僕は家族が渡米してきてから家具を購入しました。僕はセンスが悪いし余計なものを買って、必要な物を買わない可能性があったので。

僕が働いていた会社の場合、海外の赴任地で必要な家具は、会社負担で購入させてもらいました。

会社負担で購入できる家具
  • ベッド
  • ダイニングテーブル
  • たんす
  • 帯同する子女の机
  • ソファ
  • リビングに置くローテーブル

現地で家具を購入し、レシートを本社の担当部門に送って精算するといった格好で処理されました。

 

🛋家具を購入する場合、自分で組み立てるタイプの家具は避けた方が良いです。家具の組み立ては思った以上に大変で、かなりの時間が取られてしまいます。

僕はIKEAで何点か家具を購入し、自分で組み立てました。DIYのセンサが無さすぎて2日間ほど家具組み立てにかかりきり。仕事になりませんでした。

 

上記は僕が家具を購入したお店です。IKEAは組立式の家具を、LIVING SPACESは出来合いの家具を販売しています。

 

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出典:Living Space

駐在員の時間と労力をセーブする為にも、出来合いのオシャレな家具をリーズナブルな価格で販売しているLIVING SPACESがおすすめです。

IKEAの家具が気に入ってしまったという場合は、IKEAが提供する組立サービスを利用しましょう。有料ですが家に来て組み立ててくれるので楽です。

 

海外駐在員の家具購入について解説している記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。

海外駐在員の家具事情【自分で組み立てないほうが良いです】

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海外駐在員の家具事情【自分で組み立てないほうが良いです】『海外駐在員の家具は会社負担?自腹?』『自分で組み立てる家具ってどうなの?』『海外赴任時の家具はどこで買えば良いの?』これらの疑問に答える記事です。これから海外駐在される方、海外駐在員の家具事情に興味がある方に読んでもらいたいです。...

 

アメリカ駐在生活のセットアップしようまとめ

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この記事では、アメリカ駐在員が渡米後に行う生活のセットアップについて解説しました。

アメリカ駐在生活のセットアップ
  1. アメリカ駐在最初の1~2カ月
    • 出張ベースといきなり海外赴任の2パターン
    • 最初の1~2カ月はホテル住まい
    • 国際免許でレンタカーを借りる
  2. 最初は単身赴任でアメリカ駐在生活のセットアップ
    • ソーシャルセキュリティナンバーを取ろう
    • 携帯電話の契約をする
    • チェッキングアカウント(銀行口座)を開設
    • 運転免許を取得する
    • マンスリーアパートを借りる(単身用)
    • 家族呼び寄せ1~2ヵ月前に家族用の家を借りる
    • 家族呼び寄せ前に家族用の自動車を購入する
  3. 家族帯同でアメリカ生活のセットアップ
    • 子供が通う学校の手続きをする
    • 配偶者のSSNを取得する
    • 配偶者の運転免許取得
    • 配偶者の携帯電話を調達
    • 家族で住む家の家具を購入する

母国語が通じない異国で生活のセットアップをするのはかなり大変です。仕事をしながら多くの手続きをこなさなければならないので、心身ともに疲弊します。

しかしアメリカにある程度の期間住むのであれば、しっかりと事前にリサーチして一つ一つ丁寧にアクションアイテムをこなした方が良いです。

特に住む場所とお子さんが通う学校は、QOLに大きく影響しますのでネットだけでなく実際に住んで居る人の話を聞いた方がベターでしょう。

渡米当初は忙しすぎてエイヤで決めたい気持ちは分かりますけどね。ただ3~5年いるとなると初めが肝心。頑張って乗り切りましょう。

 

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Shine
アメリカ駐在を7年経験した後、現在は事業企画部門の管理職として働く40代の会社員です。海外営業や海外駐在員として働いて得た経験やスキルを発信します。多くの読者さんに海外ビジネスのことを知ってもらいたいです。