- 海外営業やりたいけど、どの程度の英語力が必要?
- 英語できないのに海外営業となり困った
- 英語のリスニングが苦手でお客さんの英語が聞き取れない
海外営業に必要な英語力についての記事です。この記事を読めば、海外営業として働く為に必要な英語力がどの程度か理解できます。
海外営業として働きたいけど、英語力に不安があり務まるのか不安という人は多いでしょう。
でも大丈夫です。海外営業とは言ってもゴリゴリ電話で英語を話す訳ではなく、メールでのやり取りが多いからです。
実際私は海外営業として働いた経験がありますが、メールでやり取りするケースが殆どでした。電話で英語を話したのは緊急時や大事な打ち合わせくらいです。
- 海外顧客とメールでのやり取りがメイン
- 英文メールは型を覚えれば簡単
- 社内用英文資料作りも海外営業の仕事
- 販促物の英訳も海外営業のミッション
- たまにクライアントと英語で会議
- 高い英語力を身に着け人材市場価値を高める
- 英語力を高め海外営業から海外駐在へ
私は海外営業として本社で2年間働いたあと、アメリカにある現地法人へ出向し海外駐在員として勤務しました。
海外営業は海外駐在への登竜門。海外営業として実戦で通用する英語力を身に着ければ、将来的に海外赴任の可能性が出てきますので頑張って英語力を高めましょう。
海外営業に必要な英語力の解説に加えて、英語を上達させる効果的な勉強法についても触れますので、是非最後までお付き合いください。
海外営業は英文メールがマスト
海外営業が海外の取引先とコミュケーションする上で最もよく使う手段がメールです。メールをメインで使う主な理由は下記の通りです。
【海外営業が主にメールで客先とやり取りする理由】
- やり取りする地域によっては時差がある
- メールで記録として残しておけば言った言わないのトラブルが防げる
相手にこちらの意図が伝わる英文メールを書く 完璧な英文ではなくても良いですがすくなくとも、海外営業はことが要求されます。
海外顧客とメールでやり取り
海外営業は緊急度が高い場合を除いて、ほとんど場合メールを使って海外顧客とやり取りをします。
誤解が生じやすいからです。
なぜなら海外のお客さんとは英語でやり取りすることになり、英語を母国語としない人通しが口頭でやり取りすると- 在庫確認や納期調整
- 出荷書類の送付
- 新製品の紹介
- クレーム対応
メールで主にやり取りする内容は上記の通りで、これらであれば特に電話で話す必要はなく、メールだけで十分完結できます。
海外営業はまず英語の読み書きが出来ないと仕事になりません。
英文法をしっかり学んでビジネスで使える英語ライティングをマスターしましょう。
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英文メールは型が決まっている
海外のお客さんと英語でメールのやり取り・・・なんだか難しそうですが、心配はいりません。
なぜなら海外営業が海外のお客さんとやり取りする内容は、パターンが決まっているので慣れればスラスラかけるようになるからです。
以下実際に海外営業が現場で使う英文メールの具体例です。
Hello Kevin,
Please find attached the shipping documents for your shipment shipped out on Oct. 22nd.
Regards,
Shine
ケビンさん、10月22日出荷分の出荷書類をお送りします。
Please find attached は添付ファイルを送る時によく使う言い回しです。
Hello Paul,
We have 200pcs of ABC-devices in stock as of today.
Regards,
Shine
ポールさん、本日時点でABC機器200台の在庫があります。
We have 数量 of 商品 in stock は在庫連絡によく使う言い回しです。
こんな感じで日常業務で使う英文メールは型が決まっているので、テンプレとして使えそうな表現が載っている英文メールの本を1冊入手しましょう。
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英文メールについて詳しく解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
ビジネスで使う英語のメール【問い合わせへの返信編】※コピペOK
海外営業は社内資料を英訳
僕が海外営業として働いていた前職は、規模が小さく英語が出来る人材があまりいませんでした。従って社内資料の英訳や英文法チェックは、海外営業が対応していました。
技術資料の英訳対応や社内資料の英文法チェックなどは、本来海外営業の仕事ではないはずです。ただ他にできる部署がないので仕方なく受けていました。
海外営業が販促物の英訳対応
前職の海外営業は、良くも悪くも何でも屋さん。貿易実務から翻訳まで幅広い業務を担当していました。
販促物の英訳や文法チェックの仕事も海外営業のミッションの一つです。
大手企業であれば担当部門があるはずですが、そこは中小企業。英語ができる人材が限られていたので海外営業が対応します。
【海外営業が英訳対応している販促物】
- 自社商品のカタログ
- WebカタログやWeb広告
- 展示会等で配布する資料
僕が海外営業時代に英訳したり文法チェックしたのは上記の通りです。
専門用語や英語の言い回しに迷った時は、海外現法のネイティブスピーカーに手伝ってもらっていました。
会社から世の中に資料を出す訳ですから、英語が変だ会社のブランドに傷がつきます。リリース前にネイティブに目を通してもらいます。これをProofreadingと言います。
技術資料の英訳対応
前職の場合技術資料の英訳や文法チェックも海外営業の仕事でした。語学堪能なエンジニアがいなかったからです。
- 仕様書(Specification)
- 製品の試験成績書(Test Rreport)
- 不具合報告書(QC Report)
- 競合製品比較表
上記の様な技術資料を英訳する訳ですが、ある程度高い英語レベルが要求される為、部署で対応できるのが私を含めて2名だけでした。
技術資料の英訳は大変ですが、受ければ英語力が伸びて周りの人と差別化できる上、各部署から信頼されるので私は積極的に受けていました。
海外営業はクライアントと英語で会話
一般的な日系企業会社員の中でも英語力が高いとされる海外営業ですが、じゃあ皆英語がペラペラかというとそんなことはないです。
海外営業はメール等テキストでのコミュニケーションがメイン。業務中に英語を話す時間は限られています。
でも心配しないでください。ビジネス英会話はパターンが決まっていて、反復練習すれば徐々に対応できるようになります。根気よく練習しましょう。
電話で英会話
📞海外営業が対応する海外顧客とのやり取りは、殆どの場合メールで済みますが電話を使うこともあります。
なぜならメールの返信を待っていられない、緊急度や重要度の高い案件が発生することがあるからです。
- 納期が間に合わない時
- 大きな品質問題が発生した時
- 支払いが滞った場合
- 大規模なプロジェクトに関わった場合
海外営業が客先とのやり取りに電話を使うケースは、ざっくり上記の通りです。
❶❷は海外のお客さんから電話がかかってくるケース、❸❹はこちらから電話でフォローアップするケースです。
以下お客さんから納期に関する電話がかかったきたケースの例です。
- シャインさん、ABC機器の納期について状況を知りたいです。現在生産ラインがストップしており早急に商品が欲しいです。
- シャチョウさん、納期遅延申し訳ございません。来週末までには商品を出荷する予定です。又納期が早められるよう善処します。状況は随時連絡します。
- Our production has been down は必要な製品が届かないので工場の生産ラインがストップしてモノづくりが出来ないという意味です。
- I will keep you posted.は何か動きがあったら連絡すると言いたい時に使う言い回しです。I will keep you updated.と言ったりもします。
👂お客さんから電話があり相手の英語が聞き取れない場合、メールアドレスを聞いてメールでやり取りすれば良いです。
話すより書く方が確実ですし、メールは記録として残るので安心です。言った、言わないのムダな議論もさけられますので。
- メールアドレスを教えて下さい。
- shacho@abc.comです。
- ありがとうございます。のちほどメールします。
こんな感じで慣れないうちは、電話でメールアドレスを聞いてメール連絡しましょう。
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僕は英語のスピーキング力維持の為に、ネイティブキャンプで毎日1レッスン英会話クラスを受講しています。コスパ最強です。
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打合せで英会話
海外営業はお客さんと会って英語で打合せすることがあります。回数は年に数回程度ですが、お客さんが日本に来る場合、又はこちらから客先訪問するケースです。
【海外営業が英語を使って打合せするケース】
- 海外顧客が打合せの為来社
- 海外顧客が工場監査/見学の為来社
- 重要案件における打ち合わせの為外顧客を訪問
- 海外で開催される展示会に参加
❶❷は受け身の来客対応、❸❹はこちらから売り込む格好です。僕の勤め先の海外営業でお客さんと英語でしっかり会話できる人は非常に少ないです。
企業はビジネス英会話を使いこなせる人材を求めていますが、英語人材の市場価値は高いのでそれなりの給与レンジを出さないと採用できないです。
ビジネス英会話ができるレベルに達すると、会社の中で貴重な人材となります。
🌎英語で海外のクライアントとゴリゴリ交渉できるようになると、その先には海外駐在が見えてきます。海外赴任したい人は英語のスピーキング力を磨きましょう。
僕は海外営業時代、「即戦力がつくビジネス英会話」という本を読み込み、移動中は付属のCDをMP3に落として聞きまくっていました。
「即戦力がつくビジネス英会話」は実際のビジネスシーンで使える英語の表現が満載ですので、仕事で英語を使う人におすすめです。
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英語を磨き海外営業から海外駐在員にステップアップ
海外営業として日常的に英語を使い、実戦で使える英語力を身に着けたら海外赴任への道が開けます。
また海外顧客や海外現法と英語でやり取りができるようになると、人材としての市場価値が高くなります。
英語を磨き海外営業から海外駐在員に
海外営業は海外駐在員への登竜門です。海外営業の業務を通じて営業、貿易実務など海外ビジネスのイロハを身に着け、その後海外現法へ赴任するパターンが王道です。
しかしここで必要不可欠なのが英語力です。語学力が低いと現地における業務に支障が出ます。そうなると海外赴任候補者から漏れてしまうでしょう。
- 海外営業は海外駐在員への登竜門
- 海外駐在員になるには海外時代に英語を磨くべし
- 英語力が高くないと海外赴任候補者から漏れてしまう
海外ビジネスに携わるのであれば、やはり海外赴任して現地で戦いたいと考える人は多いと思います。ただ海外赴任するにはハイレベルの英語力が求められます。
海外営業の業務には英語力を向上させるタスクがたくさんありますので、これを利用しない手はありません。
海外営業の業務を通じて、現地の顧客や海外現法のローカルスタッフと対等に交渉できるだけの英語力を身に着け、是非海外赴任の切符を勝ち取ってください。
高い英語力を身に着け市場価値を高めよう
日系企業においては、海外のクライアントや海外現法で働く現地人と英語で対等にやり取りできる人が不足しています。
特に転職市場においては、高い英語力を持つ人材の市場価値が高く企業の間で英語人材の争奪戦になります。
すなわち高い英語力持つ海外営業経験者や海外駐在経験者は転職活動を有利に進めることができるということです。
- 多くの日系企業は高い英語力を持つ人材を求めている
- 転職市場において高い英語力を持つ人材の市場価値は高い
- 高い英語力を持つ海外営業経験者や海外駐在経験者は転職に有利
転職は年収を上げる為に有効な手段のひとつ。英語力と海外ビジネス対応力を磨き、人材としての市場価値を上げ転職活動に活かしましょう。
海外営業やるにはTOEIC700点以上はほしい
海外営業として働きたいのであれば、TOEIC700点以上はほしいです。私の前職における海外営業は500点台~900点台とかなりバラつきがありました。
TOEICのスコアが高いからといって英語を実務で使いこなす能力が高いかというと、必ずしもそういうわけではないです。
ただスコアという数値は人選をする上で目安になるので、TOEICスコアが高いに越したことはないです。
海外営業を狙うならTOEIC700点台、海外赴任を狙うならTOEIC800点台を取っておきたいです。
【海外営業に必要なTOEICスコアの目安】
- 海外営業をやるならTOEIC700点台はほしい
- 海外駐在員になりたいならTOEIC800点台はほしい
TOEICスコアが高ければ転職にも有利です。海外営業や海外駐在だけでなく転職にも活用できるので、海外ビジネスに携わる人はTOEICハイスコアを取っておきましょう。
過去にTOEICのおすすめ問題集について解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
TOEIC900点超えの為に使ったおすすめ問題集3選【気合と根性の反復練習で攻略】
海外営業に必要な英語力を身に着けよう
海外営業に必要な英語力』について解説しました。
この記事では『- 海外営業は英文メールがマスト
- 海外顧客とメールでやり取り
- 英文メールの型を覚える
- 海外営業は社内資料の英訳も仕事
- 販促物の英訳対応
- 技術資料の英訳対応
- 海外営業はクライアントと英語で会話
- 電話で英会話
- 打合せで英会話
- 海外営業から海外駐在員にステップアップ
- 英語を磨き海外営業から海外駐在員に
- 高い英語力を身に着け人材市場価値を高めよう
- 海外営業はTOEIC700点以上取るべし
海外営業をやっている人全員の英語力が高いかというとそんなことはなく、それこそピンキリです。海外から電話がかかってきたらフリーズしてしまう人もいます。
実際、私の前職における海外営業の人達は、英語の読み書きこそできたものの、スピーキングとなると苦手な人ばかりでした。英語の電話はいつも譲り合いでしたし。
裏を返せば英語の読み書きをしっかりマスターした上で、意思疎通に問題ないビジネス英会話力を身に着ければ、海外営業の中でも頭一つ抜け出すことができるということです。
チャンスは転がっています。『海外営業に必要な英語力』を身に着け、次のステップとして海外赴任を目指す、或いはより良い条件の会社に転職してキャリアアップしましょう。
この記事が読者さんのお役に立ったらメッチャうれしいです。
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