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アメリカ駐在員あるある【海外に疎い本社に米国の広さを説明した件】

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シャイン
シャイン
日系メーカーに勤務しているShine(@Lazy_Kaishine)です。アメリカ駐在を7年経験し、現在は日本で事業企画部門の管理職をやっています。

シャチョウ
シャチョウ
  • 本社から訪問件数が少ないと詰められる
  • 上司が毎日お客さんに通えとうるさい
  • 現地の事情が分かってもらえない

アメリカ駐在あるある
  • 訪問件数が少ないと怒られる
  • 本社からもっとお客さんへ足を運べとうるさい
  • アメリカの事情が理解してもらえない

こんな悩みを抱えているアメリカ駐在員の方は、多いのではないでしょうか?

実は僕もアメリカに駐在していた頃、本社から上記の様なことを言われていました。

これはある意味仕方なくて、アメリカの事情は実際に住んだり働いたりしないと分からないものです。

この記事では僕がアメリカ駐在していた頃、日本の本社から詰められた時にどのようにかわしたり、説得したりしたかを解説します。

それでは最後までお付き合いください。

アメリカ駐在員あるあるその①【アメリカは広いんです】

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アメリカって聞いたら何をイメージしますか?

シャチョウ
シャチョウ
経済大国、最先端、なんでもデカい・・・

こんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?

例えば国土はどうでしょう?日本と比べてデカいのはイメージつくけど、どの程度広いんだろうか?交通手段は?

この辺についてパッと出てくる人はそう多くないと思います。

このパートでは本社から訪問件数が少ないと指摘され、アメリカの広さと交通網について説明した経験について解説します。

海外に疎い本社に米国の広さを説明

アメリカ駐在員として働き始め数カ月が経った頃、徐々に仕事や生活に慣れ余裕が出てきました。

さあ新しいお客さんを開拓し売上アップさせるぞと意気込んでた矢先、本社から『訪問件数が少ない、もっと客に通え』という言葉を浴びせられました。

これはドメドメ日系企業あるあるなのですが、海外の事情に疎い本社は日本と同じ感覚で指示を出してきます。

シャイン
シャイン
僕だって毎日お客さんに通えるのならそうしたいです。

しかしここはアメリカ、国土は日本と比べて相当大きいので、一日に何件もお客さんを訪問するということが物理的にできません。

それくらい言わなくても分かりそうな気もしますが、まあ実際に現地で働いて苦労してみないとこの感覚は掴めないのかなと。

アメリカと日本の地図を重ねてみた

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上の画像はアメリカの地図日本の地図を重ねて、国土の違いが視覚的に分かるようにしたものです。

シャチョウ
シャチョウ
アメリカ・・・デ、デカいな。

国土の差は一目瞭然で、アメリカの方が日本と比べて移動に時間と労力がかかることが分かります。

しかも勤め先の場合アメリカのオフィスは一ヵ所にしかないので、そこから全米に散らばるお客さんをカバーする必要があるんです。

シャイン
シャイン
例えば西海岸のロサンゼルスから東海岸のボストンに行く場合、移動するだけで一日仕事となってしまいます。
LAからボストンのお客さんへ
  • 車で自宅から空港へ1時間
  • フライトより2時間前に空港到着
  • フライト6時間
  • 空港からホテルまでレンタカー1時間

例えば上記の通りでLAからボストンへの移動に、ザっと見積もると移動だけで10時間かかります。

必然的にお客さんとのミーティングは翌日になってしまいますね。

つまり・・・

  • お客さんの所在地への移動に1日
  • お客さんとの打ち合わせに1日
  • 自宅への帰路に1日

一件のお客さんを訪問するのに3日間も費やすことになるのです。

車で次から次へお客さんを訪問できる日本国内の客先訪問とは事情が全然違うんです。

シャチョウ
シャチョウ
国土が広いアメリカは移動の中心が飛行機となるから、移動には時間だけでなくお金もかかるよ。

アメリカに住むと新幹線を始めとする日本の鉄道網がいかに神か実感しますよ。

という訳で国土の違い移動手段の違い出張にかかる時間と費用が分かるようにした資料を作成し、丁寧に解説したところ理解してもらえました。

ちなみにこれは本社の人達が悪い訳ではなく、現地にいる人が現地の事情を十分に発信できていなかったのが原因かなと思いました。

カタブツに捕まったときは是非地図数字(移動時間や費用)を使って、カタブツを説得して下さい(笑)。

【余談】アメリカ東海岸に行く場合は一週間滞在

高い航空運賃レンタカー代ホテル代と10時間という移動時間を使う訳ですから、お客さん1件訪問して帰る訳にはいきません。

例えばボストンのお客さんを訪問する用事がある場合は、1週間程東海岸に滞在し近隣のお客さんも訪問するようにします。

近隣といっても飛行機移動だったり、車で3時間走ったりするので、最早近隣と呼べるかどうか分かりませんが・・・。

シャチョウ
シャチョウ
ホテル代も一泊$200以上と高いしな

国土がバカデカかったり、西海岸と東海岸に3時間の時差があったりと、アメリカの国内出張はしんどいんです・・・。

アメリカ駐在員あるあるその②【アポ取るのムズい】

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コロナ禍で対面営業に制限がかかり、日本でもWEBミーティング電話打ち合わせの機会が増えました。

とはいえ日本においては情報は足を使って取るものお客さんとひざを突き合わせてナンボという考え方は根強いです。

この日本式『客に行って会ってナンボ』という考え方が、アメリカ駐在員を悩ませます。

アメリカではお客さんとアポイントを取るのが日本と比べて難しいのです。

詳しく解説していきます。

『ちょっと寄りますわ~』は通用しないのがアメリカ

僕が日本国内で営業をやっていた頃、当日電話して『ちょっと寄りますわ~』とだけ伝えて会ってもらえるお客さんが何件かはありました。

新しい商品をする訳でも無ければ、納期の日程の打ち合わせをする訳でもなく、ただ世間話をする為だけの訪問です。

お客さんの窓口と仲良くなって競合他社の動きや、お客さんの社内情報等をもらうのにこういった雑談の為の訪問は意外と大事だったりします。

ところがアメリカでは『ちょっと寄りますわ~』が通用しません。(イマドキ日本でも通用しないかも・・・)

多くのアメリカ人は定時でサクッと仕事を切り上げて帰っていきます。

彼らにとって時間とは非常に貴重なものであり、『ちょっと寄りますわ~』とか『ご挨拶に伺いたく~』なんてのに付き合うヒマはなのです。

アメリカのお客さんとアポイントを取りたい場合、訪問の目的と会うことによってお客さんが得るメリットを示さなければ相手にしてくれません。

シャイン
シャイン
会っても得られる価値はないと判断されると、打ち合わせの場すら与えてもらえないんですよ・・・
アポ取る際に提示すること
  • 訪問の目的
  • 打ち合わせアジェンダ
  • 会うことでお客さんが得るメリット

上記はアメリカのお客さんに対して、アポを打診する際に提示する事柄の一例です。

提示した内容が魅力的でなかったりお客さんにとってメリットが無いと判断された場合はアポ撃沈となります。(何度もありました・・・)

海外に疎い日系企業は、この辺りの事情を分っていない為『訪問件数が少ない、毎日客に通え』なんて平気で言う訳です。

シャイン
シャイン
この辺の現地事情やアメリカ人のマインドセットについても、僕は根気よく日本の本社に説明していました。

何度か説明しているうちに段々理解はされていきました・・・それでも腑に落ちないという人達は一定数いましたが(笑)。

対面よりWEB会議や電話会議

バカデカいアメリカで事ある毎にお客さんを訪問していたら、移動にかかるお金と時間ばかりかかってしまい効率悪すぎです。

また対面の打ち合わせは、訪問者を迎え入れるお客さん側にも、打ち合わせや会食出席者の調整など結構な負担がかかります。

アメリカのお客さんはこの辺の事情を理解しており、双方の金銭的時間的負担を減らす為にわざわざ来なくても良いよというスタンスをとっています。

アメリカのお客さんのマインドセット
  • 日本程対面に重きを置いていない
  • WEBや電話会議で大抵は事足りる
  • とにかく時間を大事にする

上記の様な感じなので、訪問件数やら客行けやらしつこく言われた時は、対面営業とWEB/電話会議は同格と説明しています。

訪問のアポを取るのはムズいのですが、WEB/電話会議形式の打ち合わせであれば受けてくれるので、これらを重点的に活用しています。

シャチョウ
シャチョウ
WEB/電話会議形式であれば、移動する必要がないしお互いの負担が軽いからね。

会ってナンボ、苦労してナンボといったマインドセットは、早く消え去ってほしいです(笑)。

海外に疎い本社に米国の広さを説明した件まとめ

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この記事では、アメリカ駐在員を悩ます本社『訪問件数が少ない』『もっと客へ行け』攻撃への対処法について解説しました。

海外に疎い本社に米国の広さを説明した件
  1. アメリカ駐在員あるあるその①
    • アメリカは広いんです
    • アメリカと日本の国土差を説明
  2. アメリカ駐在員あるあるその②
    • アポ取りムズい
    • 『ちょっと寄ります』は使えない
    • 対面よりWEB/電話会議

OKY(お前ここに来てやってみろ)とはよくいったもので、海外勤務経験が無い人に限って海外駐在員に対して無茶振りしてきます。

それは仕方のない部分があって、例えば僕はアメリカ駐在員の苦労はある程度分かりますが、インド駐在員の苦労は全く分かりません。

環境やインフラを考えると少なくともアメリカ駐在員よりはツラそうだといった程度でしょうか。

なので現地で働いたことのない本社勤務者に、何の説明もないまま理解を求めるのは無理があると思うのです。

今苦労されている方は辛抱強く、口を酸っぱくして現地事情を発信し、よりよい条件とアメリカ駐在ライフを勝ち取って下さい!

この記事が読者さんのお役に立てばメッチャうれしいです。

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アメリカ駐在を7年経験した後、現在は事業企画部門の管理職として働く40代の会社員です。海外営業や海外駐在員として働いて得た経験やスキルを発信します。多くの読者さんに海外ビジネスのことを知ってもらいたいです。