- 海外駐在員に要求される英語力は?
- 海外駐在員に必要なビジネス英語レベルは?
- 海外生活するのに困らない英語レベルは?
海外駐在員に必要な英語力に関する記事です。
会社から海外赴任の辞令が出たけど、現地でどの程度の英語力が必要なのか不安な人は多いでしょう。私もアメリカ駐在する前は不安でした。
結論からいうと、海外駐在員に求められる英語レベルは、赴任地の状況次第で変わります。
- 赴任国
- 赴任地での職種
- 海外現地法人の環境
- 赴任地でのポジション
例えば海外現法に海外駐在員が複数名いて、役職も高くない場合はそこそこの英語力でなんとかなるでしょう。
一方、海外駐在員が自分一名のみでポジションが現地法人責任者、海外現法の経営を任される場合は高い英語力を求められます。
海外赴任するにあたり英語力は高いに越したことは無いです。
ただ海外駐在は英語力を伸ばす絶好の機会でもあるので、今の英語力に自信が無い人も頑張れば現地で英語運用能力を向上させることができますよ。
- 海外駐在になるは英語力が必要
- TOEIC700点以上はほしい
- 現地で使うビジネス英語力が必要
- 同僚やお客さんと英語でやり取りする
- QOLを上げる為にある程度の英語力が必要
- 子供の学校、病院や家の大家と英語でやり取り
この記事では、海外駐在員が海外で働き生活するにあたり必要な英語力を詳しく解説しますので、是非最後までお付き合いください。
海外駐在員に必要な英語力
🌎日系企業で働く従業員が、海外の現地法人や工場へ出向する海外駐在員。
海外で働くので英語若しくは現地語ができなければ仕事になりません(例外もあるようですが・・・)
職場の環境にもよりますが、英語が不自由なく操れるに越したことはなく、出来れば海外赴任前にある程度習得しておいた方が良いです。
海外駐在員になる為には英語力が必要
そもそも語学力が無いと海外駐在員に選ばれる可能性が低くなります。
英語の読み書きは求められます。
営業・マーケティングは語学必須、エンジニアなど技術系の職種に就いている人でも、海外赴任してみたいけど語学に自信がないという人は、まずTOEICスコアを上げて会社に数字でアピールできるようにしましょう。
などと口頭で説明するよりもTOEICスコアが高い方が説得力があります。海外駐在したい人は、TOEICでハイスコアを取るようにしましょう。
上の画像は、日本でTOEICテストを運営している国際ビジネスコミュケーション協会から出ているデータです。
【海外赴任者の選抜】
- TOEICスコアを要件としている9.7%
- TOEICスコアを参考としている40.3%
- TOEICスコアを要件、参考とする可能性がある10.2%
上記データを見ると海外赴任者を選抜する際、TOEICスコアを参照する企業が多いことが分かります。
700点以上は取っておきたいですね。
要件・参考とする平均スコアが635点となっていますが、海外赴任を希望するのであれば今どき700点越えがゴロゴロいるので、600点台だと英語できるキャラを主張するのは難しいでしょう。
TOEICスコアをアップさせる為に使った教材を紹介した記事も書いています。興味のある方は下のリンクからどうぞ。
TOEIC900点超えの為に使ったおすすめ問題集3選【気合と根性の反復練習で攻略】
英語力を伸ばして海外生活の質を上げましょう
赴任する国や地域にもよりますが、海外赴任して日本語だけで通すのは至難の業です。
海外で生活するのであれば、ある程度英語ができないとQOL(Quality Of Life)が担保できないです。
- 休暇中の旅行
- 子供の学校
- スーパーで買い物
- レストラン
- 病院で診察を受ける
例えば上記は海外における日常生活の一部です。
助けてくれる日本人が身近に居てくれれば良いですが、いつも頼る訳にはいかないでしょう。
海外駐在員は仕事面でだけでなく、生活面でも自分のことは自分で面倒を見る為に、ある程度の英語力を身に着ける必要があります。
スーパーの店員とのやり取りなど簡単な英語表現をまとめた記事も書いています。興味のある方は下のリンクからどうぞ。
英語のあいさつで苦労した駐在員の話【僕は愛想の良いスーパーの店員が苦手でした】
海外駐在員がビジネス英語を使うケース
このパートでは、海外駐在員がビジネスシーンで英語を使うケースを解説します。
- 同僚やお客さんと英語でやり取りするケース
- 出張時に英語を使うケース
- 英語で部下の評価面談をするケース
- 英語で現地職員の採用面接をするケース
会社の同僚やお客さんとのやり取りに英語が必要
🌎海外現地法人や海外工場で働くことになると、英語若しくは現地語を習得する必要があります。
なぜなら現地で働くのは大多数がローカル職員、そしてお客さんも大多数が現地の人だからです。
英語若しくは現地語を話せないと彼らとコミュニケーションをとるころができません。
【海外駐在員が英語を使うケース】
- 同僚やお客さんとメールでやり取りする
- 同僚と社内の打ち合わせをする
- 海外現法と日本との打ち合わせで通訳する
- 同僚やお客さんと一緒に食事する
ビジネスを円滑に進めるのには、現地の職員やお客さんと良い関係を構築する必要があります。
例えば私がアメリカ駐在していた時、現地職員に対してはメールだけで終わらせず積極的に話しかけるようにしていました。
クレーム発生時すぐに報告してもらえるようになりました。
母国語ではない英語でやり取りするのは大変でしたが、同僚との関係を構築した結果たどたどしくても良いので、英語で現地のお客さんやローカル職員とコミュニケーション取れるように英会話力を鍛えましょう。
出張に行くのに英語が必要
私が過去に働いていた会社はアメリカに事務所を一つしか持っておらず、アメリカ駐在中はしょっちゅう米国内出張に出かけていました。
ここで必要なのが英語力。
🛫まず出張の準備をします。フライトと目的地の空港から借りるレンタカーを予約、そして目的地近くのホテルを予約します。
出張当日、空港へ行き飛行機で目的地に移動、そしてレンタカーを借りてホテルへ向かいます。
- フライトを予約
- 目的地の空港から使うレンタカーを予約
- 目的地のホテルを予約
アメリカなので当然全部英語です。ツアー旅行ならいざ知らず、全て自分で面倒を見なければなりません。
そして日本の様に全て予定通り進まないのが海外、出張中には何かしら想定外のトラブルがつきまといます。
- フライトの遅れ・キャンセル
- 予約したはずのホテルの部屋が予約されていない
- 予約したはずのレンタカーの予約がされていない
米国内出張に出ると上記の様なトラブルが頻繁に起きます。そして慣れてくるとトラブルと感じなくなってきます・・・。
これらのトラブルは英語力がないと解決できません。
- フライトの遅れ・・・ゲートが変わることがあるのでフライトとゲートが表示されているモニターを注視
- フライトのキャンセル・・・振替便に乗せてもらう為にカスタマーサービスに突撃・交渉
- ホテルの予約ミス・・・大抵空き部屋をアサインしてくれるが、難色を示されたらOKが出るまでゴネる
- レンタカーの予約ミス・・・予約したのに希望の車種が貸し出し中になっていることがある、ゴネて同料金で上位グレードの車を貸してもらう
絵sysぢがアメリカ駐在中に食らったのが上記❶~❹で、全て英語で対処しなければいけなかったのである意味鍛えられました・・・
トラブルが日常茶飯事の海外における出張には英語力が必須です。
評価面談するのに英語が必要
海外現法や海外工場に管理職として出向すると、現地職員の評価面談をする機会が発生します。
現地職員の中には日本語を話すことができる人もいるでしょうが、そういう人は少数派です。
評価面談は英語または現地語で行うことになります。
従って- メンバーの評価の結果
- 評価結果の理由
- 良かった点・改善が必要な点
- 来期に期待すること
- メンバーの意見・不満を聞く
ざっくり上記の様なことを部下の方に英語で伝え、評価期間中におけるパフォーマンスのフィードバックを行います。
やり取りは一方通行になるべきではなく、当然ながら相手の意見や不満も聞いてあげます。
- 私は頑張った、もっと評価が高くても良いはずだ
- 他社の同じ職種に就いている人はもっと給料が高い
私が現地職員にフィードバックをした際、上記の様なことをよく言われました。
日本人であれば聞きにくいこともアメリカ人はズバッとツッコんできます。生活かかっているから当然っちゃあ当然ですよね。
❶は事実を基に評価シートを使って丁寧に説明、❷は人材会社などが発行している業界別・職種別給与サーベイを使って説明しました。
これらを英語や現地語で乗り切るのはハードルが高いですが、部下を持つ評価者であれば避けられません。
英語の表現力を高めましょう。
部下の方にしっかりフィードバックを行い、高いモチベーションで働いてもらう為にも、
面接するのに英語が必要
海外現地法人や海外工場でのポジションによっては、ローカルの職員を採用面接をする機会があります。
英語若しくは現地語を使って候補者のインタビューを行います。
現地の職員を雇うわけですから、日本ではなく
なぜ転職を検討しているのですか?
なぜ弊社に応募されたのですか?
あなたの強みは何ですか?
上記の様な感じで面接では英語又は現地語で候補者に質問をします。
面接で使うフレーズを覚えてしまうのが手っ取り早いです。
面接での質問はパターンが決まっているので、
インタビューの練習に役立つのがオンライン英会話のネイティブキャンプです。
インタビューで使う表現が学習できる教材があり、面接官と候補者のやり取りをロールプレイで練習できます。
下のURLからネイティブキャンプのページに飛べますので、気になる方はチェックしてみてください。
過去にオンライン英会話『ネイティブキャンプ』の記事も書いていますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
【英語が苦手なのに海外駐在することになった!?】そんな人にはネイティブキャンプがおすすめです
海外駐在員が生活で英語を使うケース
このパートでは、海外駐在員が生活で英語を使うケースを解説します。
- 病院で英語を使うケース
- 英語で学校とやり取りするケース
- 英語で借家の大家とやり取りするケース
- トラブル発生時に英語でクレームを入れるケース
病院でのやり取りに英語が必要
できればお世話になりたくないけど必要不可欠なのが病院です。特に家族帯同で海外駐在する場合は英語力が必要です。
僕が暮らしていた米カリフォルニア州には日本人医師がいたので、最初は日本人医師に診てもらっていました。
しかし風邪など体調不良であれば日本人医師でも事足りるのですが、そうでない場合は専門医を紹介されます。
そう、専門医は日本人医師ではなくアメリカ人です・・・。
- 日本人医師がいる病院に行く
- 専門外の場合は専門医を紹介される
- 専門医は日本人ではないので英語必須
これはなかなか大変です。母国語でも難しい医療用語を英語を使って医師と会話する訳ですから。
スマホで表現を調べて医師とやり取りしていました。
僕もアメリカ駐在していた頃は、脇汗かきながら現地人ドクターとのやり取りはかなり馬力がいりますが、自分の家族と自分自身の健康を守る為です。頑張って英語を習得しましょう。
学校とのやり取りに英語が必要
学校の先生や職員と英語でやり取りすることになります。
海外駐在すると、子供が通う私はアメリカに駐在していたので、ここではアメリカ駐在のケースを解説します。
アメリカ駐在員の子供達は、月曜日から金曜日に現地の学校に通い、土曜日は補習校か塾に通うことが多いです。
補習校とは日本の学校で習う教科を日本で教える学校のこと
- 月曜日から金曜日は現地の学校
- 土曜日は日本語補習校
- 平日夜や土曜日に塾へ通う子もいる
海外駐在員に帯同する子供が月曜日から金曜日まで現地の学校に通う場合、日常的に学校の先生や学校の職員から連絡があります。
時と場合によりますが、連絡の手段はメールの時もあれば電話の時もあります。
例えば私が駐在していたアメリカの場合、相手がアメリカ人ですから日本語が通じる訳がなく、全て英語でやり取りします。
- 欠席の連絡
- Parent Conference(個人懇談)
- 事務手続き等の書類を提出する
- 学校から子供を迎えに来いと連絡が入る(発熱など)
例えば上記の通りで、学校の先生や職員と英語で意思疎通するケースが日常的に発生します。
Parent Conference(個人懇談)は、基本的に先生の話を聞くというスタンスです。
しっかり英語で意思を伝えなければなりません。
ただ先生に質問したり、リクエストをしたい場合は英語のスピーキングを鍛えるのは大変ですが、お子さんの教育の為だと思って踏ん張りましょう。
英語で学校に欠席の連絡を入れる方法について書いた記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
【実戦英語】学校に欠席の連絡を入れよう【アメリカ駐在の経験を基に解説】
大家とのやり取りに英語が必要
海外駐在員は大抵の場合、アパートか一軒家を借りて住むことになります。
🏡現地に日本人エージェントが居る場合を除き、基本的には英語又は現地語を使って住居を借りる手続きをします。
- アパートや家を見せてもらう
- 敷金や家賃などかかる費用を確認する
- 契約書の内容を確認する(英文)
海外駐在員の家賃は原則会社が負担してくれますが、間違って借り手に不利な契約を結んでしまうと余計なコストがかかります。
家賃会社負担とは言え、余計な負担を増やさない為にも英文契約書が読めるように、又大家と英語で交渉できるようにはなっておいた方が良いです。
また、住居を借りてからも大家とのやり取りが頻繁に発生します。
備品が頻繁に壊れました。
例えば私が住んでいたアメリカの借家は、トイレやガレージのシャッターなど家の備品が壊れたら大家に電話して早く対応するようお願いしていました。
- お風呂のの修理依頼
- トイレの修理依頼
- キッチンの修理依頼
- エアコンの修理依頼
- シャッターの修理依頼
挙げればキリがないですが、例えば上記の通りで大家はアメリカ人だったのでやり取りは全て英語でした。
備品修理のリクエストをすると大家は業者の手配だけしてくれ、後は私と業者で直接やり取りすることが多かったです。
自分の生活を守る為にも、大家と英語でやり取りできるように英語力を磨きましょう。
クレームを入れるのに英語が必要
🗾日本で提供されるサービスの質は世界トップクラスです。
海外で生活すると私たち日本人が当たり前に受けていたサービスが、当たり前では無くなることに気付きます。
- 注文したモノと異なるモノが渡される
- 多目の金額を請求される
- 予約したのに予約が入っていない
- 届いた商品が壊れている
- 飛行機で移動中に預けたスーツケースが壊れた
例を挙げると上記の通りで、こういったトラブルが日常的に発生します。
たとえ明らかに相手の責任であってもです。
ところがトラブルが発生しても、しっかりクレームを入れないと何もしてくれません。言わないと損するだけなので、英語で相手のミスを指摘できるくらいの英語力を身につけましょう。
メールやチャットだとラチがあかないことが多いので、電話でゴリゴリ文句言えた方がベターです。
海外駐在員に必要な英語力まとめ
この記事では、海外駐在員が仕事面と生活面で必要な英語力について解説しました。
- 海外駐在員になるには英語力が必要
- TOEIC700点以上はほしい
- 日常生活におけるQOLを保つためにも英語が必要
- 英語を使ってビジネスを進める
- 同僚やお客さんと英語でやり取りする
- 出張時に英語を使う
- 英語で部下の評価面談をする
- 英語で現地職員の採用面接をする
- 海外赴任先における日常生活で英語を使う
- 病院に行って英語を使う
- 子供が通う学校と英語でやり取りする
- 借家の大家と英語でやり取りする
- トラブル発生時に英語でクレームを入れる
会社から海外赴任を打診される人は、程度の差はあれ語学がある程度できる人でしょう。
語学がある程度できる人であっても、英語が堪能な外国人やネイティブスピーカーとガチンコでやり取るするのは大変です。
🏥また病院に行って専門用語のオンパレードなんて状況に置かれた日にゃ、脇汗かきまくりです。
実際、私もアメリカ人ドクターと英語でやり取りしていた時は、いつも緊張していました。
語学に終わりはありません。英語ビギナー駐在員の方も中上級者駐在員の方も、英語を磨いて赴任地における仕事と生活の質を向上させましょう。
この記事が読者さんの役に立ったらメッチャうれしいです。
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