- 海外勤務するメリットは何?
- 海外で生活するメリットってあるの?
- 海外駐在後のキャリアはどうなるの?
- 海外駐在のデメリットが知りたい
海外駐在のメリット・デメリットについての記事です。勤め人であれば、一度は海外で働いてみたいな~なんて考えたことがある人多いのではないでしょうか?
僕もその一人で若い頃から、いつか海外で働いてみたいと考えていました。
紆余曲折ありましたが、僕はアメリカで海外駐在員として働く機会に恵まれ、7年間アメリカの現地法人で勤務しました。
憧れの海外勤務と海外生活・・・良い面があれば当然ながら悪い面もあります。
この記事では、実際に海外駐在して僕が感じた海外勤務のメリットとデメリットを、僕の実体験を基に解説します。
- 日本勤務時より待遇が良くなる
- 職位が上がるのでやりがいがある
- 職務経歴書がパワーアップする
- 赴任・帰任時期は会社次第
- 帯同する家族に負担がかかる
- 帰任したら降格された気分になる
海外ビジネスに興味がある人や海外駐在したい人は、是非最後までお付き合いください。
海外駐在のメリット・デメリット
普通のサラリーマンが会社のサポートを受けて海外勤務が実現できる海外駐在、良いイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?
💰はい、給料は多くもらえるし、家賃は会社が負担してくれるので良いことはたくさんありますよ。
でも良いことばかりではないんですよ、海外駐在にはデメリットもあるんです。
結局のところ人によります
結局のところ人によります。
海外駐在をするにあたり、メリットが大きいと考えるか、デメリットの方が大きいと考えるかは、海外なんて行きたくないのに海外駐在させられる人にとって、海外駐在はデメリットしかないでしょう。
🌎一方海外で働きたい考えている人にとって海外駐在は、メリットだらけと感じるはずです。
僕は後者で海外駐在を希望していて、海外で働いた人間です。
赴任国もアメリカだったので、かなりラッキーでしたし明らかにメリットの方が大きかったです。
とまあ僕の主観で書くと『メリットだらけ』みたいな記事になっちゃうので、以降公平な立場で海外駐在のメリット・デメリットを綴っていきます。
海外勤務のメリット【海外駐在員として働いて得られるもの】
このパートでは海外勤務のメリットについて解説します。
💰海外駐在員として働くと収入が増えるというイメージがありますが、実は収入増だけがメリットではないんです。
- 日本にいる時より待遇が良くなる
- 役職が上がり仕事のやりがいが増す
- 語学力が伸びる(はず)
- 職務経歴書がパワーアップする
- 特典の手厚いクレジットカードが作れる(アメリカの場合)
日本にいる時より待遇が良くなる
💰まずは一番気になる海外駐在員の待遇から解説します。
海外駐在員の給料には様々な手当がもらえ、赴任地における家賃は会社負担となるので、日本で働いている時と比べて給料が1.5倍~1.8倍程度に増えます。
- 赴任地の家賃会社負担
- 医療保険補助
- 子女の教育費用補助
- 一時帰国費用会社負担
ただ物価が高い地域に駐在する場合は、その分出ていくお金も増えるので思ったほどお金が貯まりません・・・。
物価が高い欧米はお金が貯まりにくく、物価が安い東南アジアはお金が貯まりやすいです。
海外駐在員の待遇について詳しく解説した記事も書いていますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
役職が上がり仕事のやりがいが増す
海外駐在員は海外にある現地法人や工場の、マネジメントを任されるケースが多いです。
例えば僕が勤める会社の場合、海外現地法人で働く海外駐在員は1名のみで、駐在員は現地法人の責任者として働きます。
一方工場の場合複数名の海外駐在員が勤務していますが、駐在員は全員管理職として現地職員のマネジメントを任されています。
- 海外現地法人の責任者
- 海外工場の管理職
日本ではヒラ社員だった人が、海外現法で責任が重く裁量権が大きいポジションを任されるわけです。
これはやりがいが増しますし、俄然モチベーションが上がります。
まあ裁量権の大きさも会社によりけりで、例えば大企業で海外現法にも海外駐在員が多くいるような会社の場合は、プレイヤーとして働くケースもあり得ます。
海外駐在員1名だけで働くメリット・デメリットについて解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
ボッチ海外駐在員のメリット・デメリット【ボッチ駐在員おすすめです】
語学力が伸びる(はず)
海外駐在すると語学力が大幅に伸びます。(伸びるはずです・・・)
『はず』と付け加えたのは、環境と本人の意識によるからです。
例えば僕は海外駐在する前からある程度英語が出来たのですが、アメリカに駐在してから語学力が伸びました。
なぜなら、仕事、生活、娯楽全てのシーンにおいて英語を使うからです。
- 職場はShine以外全員アメリカ人
- 取引先の従業員もアメリカ人
- スーパーや病院で英語を使う
- 映画館やテーマパークで英語を使う
🌎上記の通り海外駐在すると日本にいる時とは比べ物にならないくらい、外国語を使う機会が激増します。
スーパーで買い物をする際、外国人と交わす挨拶などで苦労したことを解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
英語のあいさつで苦労した駐在員の話【僕は愛想の良いスーパーの店員が苦手でした】
ただし例外もあって、外国語を使わなくても何とかなってしまう環境にいる場合は、語学力が伸びないです。
例えば下記の様な環境にいる場合、英語ができる日本人の人が助けてくれるので別に言葉ができなくても何とかなってしまいます。
- 日本人が多くいるエリアに住んでいる
- 海外現法や工場に多くの駐在員が働いている
会社で同僚駐在員と日本語で話し、日常生活において言語で困ったら周りの日本人に助けてもらうとなると英語を話す機会が極端に少なくなります。
とは言え海外駐在は、語学力を伸ばすには最高の環境ですので、この機会を活かして語学力を伸ばした方が良いです。
『いや、でもガイジンと喋るのおっくう・・・』という人はオンライン英会話などを活用して、英語慣れしましょう。
オンライン英会話で練習、仕事や生活で実戦という流れをルーティンにすれば、確実に力を付けられますよ。
月額6,480円でレッスン回数無制限の『ネイティブキャンプ』について詳しく解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
ネイティブキャンプはひどい?【いえ、最高なので僕は課金しています】
海外畑のキャリアを構築できる
🌎一度海外駐在を経験した人は、大抵の場合帰任後も海外のビジネスに携わることになります。
また数年日本で勤務してから、再度海外駐在といったケースも多々あります。
なぜなら日系企業においては、海外ビジネスを遂行できる人材が不足しているからです。
例えば僕の勤め先の場合、海外駐在から帰任したほとんどの人達は、海外営業や海外マーケ部門で働いています。
そして何年か経つと再度海外赴任するといったパターンが王道です。
- 海外営業/マーケ部門で働く
- 再度海外駐在
海外駐在した後で日本の国内営業所で働くといったケースは非常にレアです。
🛫海外畑のキャリアを歩んでいきたい人にとって、海外駐在経験は間違いなく大きな武器となりえますよ。
職務経歴書がパワーアップする
海外駐在すると職務経歴書の中身が濃くなります。
海外現地法人を経営するという経験は、海外駐在でもしない限りできないからです。
なぜなら業務で外国語を使って、海外駐在中に得たスキルや経験した業務を職務経歴書に記載すれば、転職活動する際にスキルセットをアピールすることができます。
- 海外で身に着けた語学力
- 海外での業務経験
- 海外でのマネジメント経験
海外駐在後に体験した転職エージェントとのやり取りや、受けた面接について解説した記事もありますので興味のある方は下のリンクからどうぞ。
【海外駐在後に40代のオッサンが無謀にも転職!?】海外求人に強いおすすめの転職エージェント3選
特典の手厚いクレジットカードが作れる(アメリカの場合)
僕はアメリカ駐在員だったので、ここではアメリカ駐在員のメリットを書きます。
アメリカ駐在員として働くメリットの一つは、米系クレジットカードが作れるということです。
入会特典やポイント還元率の破壊力が凄まじいんです。
アメリカのクレジットカードは、- クレジットカードを作ると50,000ポイント以上もらえる
- クレジットカード決済する際のポイント還元率が高い
例えば上記の通りで、入会特典ボーナスポイントは日系クレジットカードのポイントとは比べ物にならないくらい手厚いです。
また特典が手厚いのはクレジットカードだけではありません。
銀行の特典も手厚いんです。
銀行の口座開設で$200もらえる
例えば上記の通りで、米系の銀行口座を開設するとボーナス特典としてお金がもらえたりします。
💳こんな感じでアメリカ駐在員として働くと、クレジットカードや銀行の手厚い特典の恩恵にあずかることができます。
アメリカの銀行やクレジットカードについて書いた記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
アメリカ駐在中に使った銀行口座とクレジットカード【アメリカ赴任から帰任まで】
海外駐在のデメリット
このパートでは海外駐在のデメリットについて解説します。
海外駐在する人の状況や環境によるのですが、良いことばかりではないのも海外駐在なんです。
- 赴任時期帰任時期は会社次第
- 帯同する家族に負担がかかる
- 業務量が増える
- 国内出張がツライ(アメリカの場合)
- 帰任したら降格された気分になる
赴任帰任時期は会社次第
は、原則会社が決めた時期に現地法人へ派遣され、会社が決めた時期に帰任します。
海外駐在員つまり自分の好きな時に海外で働いて、好きな時に日本へ帰ってくるといったことができないんです。
会社によりますが、帰任時期は多少であれば融通が利く場合もあるようです。
例えばお子さんの学校の3学期まで終わらせたいと希望すれば、調整してくれる会社もあったりします。
ただ会社によりますけどね・・・。
ただし年単位で帰任時期を調整することはできないでしょうし、辞令が出たら従うしかないので、この点についてはデメリットと言えるでしょう。
帯同する家族に負担がかかる
海外駐在員として海外で働くことになると、帯同する家族にかなりの負担がかかることになります。
日本での暮らしとは大違い 知らない土地で母国語と異なる言語を使って生活するわけですから、そりゃあです。
帯同家族にかかる負担はたくさんありますが、中でも代表的なものが下記です。
- 配偶者が会社を辞める必要がある
- 子供が海外の学校に通うことになる
- 家族が不慣れで不便な海外生活を送る
共働きの家庭の場合、海外駐在員に帯同する方が駐夫又は駐妻となるので、会社を辞める必要があります。
大きなデメリット これはキャリアを構築したい人にとってはと感じるでしょう。
また帯同する子供の負担もハンパないです。
外国語で行われる授業 いきなり外国人ばかりがいる(海外では日本人が外国人ですが・・・)教室に放り込まれ、を受けさせられます。
今まで日本語でしか教育を受けてこなかった子供にとって、これは地獄でしかないでしょう。
・・・と思ったそこのアナタ、もし自分が放り込まれる立場だったらどうなるか考えてみて下さい。
時間が解決するのは半分本当ですが、子供達は言語や文化に慣れるまでかなりしんどい想いをしているんです。
海外駐在に伴う負担のことを考えたら、家族帯同は難しいなぁ・・・といった場合、それを解決する手段があります。
単身赴任 そう、です。
日本に残る親の子育てにかかる負担を考えるとできれば避けたい手段ですが、僕の周りにも単身赴任で駐在している人は多いです。
配偶者のキャリアやお子さんの学校等にさほど影響が出ないのであれば、家族帯同で海外駐在するのが良いでしょうね。
🌎ちなみに僕は家族帯同でアメリカに駐在していましたが、最初の1年こそ苦労していたものの、僕含めて家族皆総じてハッピーでした。
業務量が増える(僕の場合)
僕のケースですが、海外駐在していた頃は業務量がアホほど増えました。
ただし、これは会社、赴任先、ポジションにもよると思います。
例えば僕の場合下記の様な感じでした。
- アメリカ西海岸の夕方 = 日本の朝
- ボッチ駐在員現法責任者
アメリカ駐在は日本との時差のせいで、夜の部があったりします。
僕は西海岸にいたのですが、時差的にアメリカの夕方が日本の朝で、現地時間の夕方から夜にかけて日本との会議を放り込まれます。
そして僕の勤め先はボッチ駐在員なので、海外駐在員は必然的に現法の責任者となり、日本へのレポーティング業務が大量にあります。
🛫さらに日本から出張者が来る場合は、大量の業務をこなしながら出張者のアテンドをするはめに・・・
とまあ、こんな感じで『アメリカでは残業なんてせずに定時になったらサクッと帰る』という話は僕にとってただの幻想でした。
- 本社へのレポーティング
- 夜に行われる日本との会議
- 出張者アテンド(エライサン)
日本からの出張をもてなす出張者アテンドについての記事も書いていますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
海外駐在員による出張者アテンドとは?【偉い人と仲良くなるチャンスです】
国内出張がツライ(アメリカの場合)
🛫僕が駐在していたアメリカは広大で出張に行くと、かなりの時間を移動に費やします。
そして同じ国内なのに西海岸と東海岸には3時間の時差があり、これが地味にツライんです。
早朝に出発し飛行機で5時間かけて移動、ホテルに着いた頃には深夜・・・でも仕事は待ってくれないみたいな。
- 西海岸と東海岸の時差3時間
- 出張中も仕事は待ってくれない
- 空港からホテルや客先への距離も遠い
移動中は業務が滞ったりするので、ホテルに着いてから眠い目をこすって仕事していたものでした。
アメリカの出張について詳しく解説した記事もありますので、興味のある方は下のリンクからどうぞ。
なぜアメリカの国内出張はしんどいのか?【元アメリカ駐在員が経験を基に解説します】
帰任したら降格された気分になる
海外現法で拠点長や管理職を務めた人が、帰任したらヒラ社員やヒラ社員に毛が生えたポジションに戻ることが多々あります。
海外現法で現地法人や工場の指揮を執っていたのに、本社に戻ったら何の権限もない・・・このギャップは大きく降格された気分になります。
- 現地法人の社長 ⇒ 本社の課長職又はヒラ社員
- 海外の工場長 ⇒ 日本工場の課長職又はヒラ社員
上記は少し極端ですが、海外駐在員が帰任する際にポジションが埋まっていると実際に起こり得ます。
海外勤務のメリット・デメリットまとめ
今回は『海外勤務のメリット・デメリット』について解説しました。
- 海外勤務のメリット
- 日本と比べて待遇が良くなる
- 役職が上がり仕事のやりがいが増す
- 語学力が伸びる(はず)
- 帰任後も海外畑のキャリア
- 職務経歴書がパワーアップする
- 手厚いクレジットカードが作れる
- 海外駐在のデメリット
- 赴任・帰任時期は会社次第
- 帯同する家族に負担がかかる
- 仕事の量が増える
- 国内出張がツライ(アメリカの場合)
- 帰任したら降格された気分になる
海外勤務は、日本での慣れ親しんだ生活環境を捨てたり、親しい人達と離れ離れになる等失うものが多くあります。
一方で海外駐在員として海外で勤務すると、海外勤務でしか得られないスキルが身に着いたり、海外生活でしかできない経験が出来ます。
デメリットよりメリットの方が大きいと感じています。 僕は海外駐在員として働いた後のキャリアや、子供達が身に着けた英語力を考えると海外勤務は
海外で働きたい、海外で暮らしてみたい等、海外勤務に興味がある人は海外駐在という選択肢を検討してみてください。
この記事が読者さんのお役に立ったらメッチャうれしいです。
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