“A 4 hour window” ってどういう意味?
アメリカで家回りのメンテナンス等を依頼した時に耳にする、 “A 4 hour window” についての記事を書きました。
🗾日本の場合、営業職の人や備品をメンテナンスするサービス業者さんなんかは、約束した時間に来てくれますよね。
仮に業者さんが約束した時間通りに来ることができず、1時間遅れる場合は事前に連絡をくれます。
約束時間がアバウトなんです。 ところがアメリカでメンテナンスを依頼すると、時間通りには来ない・・・ていうかそもそも
- 業者は指定した時間通りには来ない
- 業者はザックリ午前中か午後に来る
- 4時間の間に来てくれたら御の字
- 業者の良し悪しをレビューでチェックする
A 4 hour windowについて詳しく解説しますので、興味のある方はどうぞ最後までお付き合いください。
アメリカの A 4 hour window ってなんやねん
私は日系企業の海外駐在員として、アメリカに7年ほど住んでいました。
アメリカで住んでいた家のガレージの電動シャッター、食洗器からトイレまで、まあよく壊れたものでした。
家の備品が壊れたら大家に連絡して、都合の良い日と時間を伝えます。
ところが『6月10日の午前10時に来てほしい』と伝えても『OK, OK 午前中ね』と返事がかなりザックリとしているんです。
・・・と食い下がりましたが “A 4 hour window” を突っぱねることはできませんでした。
“A 4 hour window” っていったいなんやねん!?
予定が入れられません
“A 4 hour window” とは、おおざっぱに言うと4時間の間に来るということです。
例えば9:00AM ~ 1:00PMの間とか1:00PM ~ 5:00PMの間といった感じです。
- 午前中:9:00AM~1:00PM
- 午後:1:00PM~5:00PM
僕の経験上、ザックリ午前中とか午後みたいな感じで伝えられることが多かったです。
このシステムが厄介なのは、例えば午前中を指定すると、業者が9:00AMに来た場合でも12:00PMに来た場合でも約束時間通りに来たことになる点です。
例えば作業に4時間かかる場合、午前中を指定して11:30AMに業者が来たらその時間から作業スタート、作業が完了するのは3:30PMです。
午前中のいつに来るのか分からない、作業に4時間かかるとなると、丸一日予定を空けておかなくてはなりません。
つまり ”A 4 hour window” だと予定が入れられません。
作業にかかる時間と来てくれる時間さえ分かっていれば、何時頃に終わるか逆算できるんですけどね。
- 約束時間:午前中
- 業者到着:11:30AM
- 作業時間:4時間
- 作業終了時刻:3:30PM
例えば約束した時間が午前中、業者が到着したのが11:30AMで作業時間が4時間だと、朝の9時から3:30PMまで家に居なければなりません。
こんな感じなので家の備品のメンテナンスを頼む時は、丸一日家に居られるよう予定を入れないようにしていました。
来やしねぇ・・・
例えば10:00AMを希望して9:00AM~1:00PMの間に来てもらえればまだ良いのですが、3:00PMとかに来る業者も普通にいました。
普通なら遅れて申し訳ないという連絡があっても良いのですが、連絡すらないのです。
・・・で終わらせます。
10:00AMにお願いして3:00PMになっても来ないので、連絡したら・・・
・・・なんてのもありました。
こんなのを繰り返し食らっていると段々耐性がついてきて “A 4 hour window” を守ってくれるだけ良いという思考になります。
【余談】AAA(トリプルエー)は良かった
🚘アメリカには車のタイヤがパンクしてしまった時や、バッテリーが上がってしまった時に助けてくれるAAAという非営利団体があります。
日本で言うところのJAFみたいな組織です。
AAAに会員料金を支払うと、自動車のトラブルを最寄りのメンテナンススタッフがかけつけてくれて修理してくれます。
車のトラブルが発生してAAAに連絡すると、サービススタッフが何時頃到着するか教えてくれます。
一回目の連絡後、更に数回テキストメッセージで『あと20分で着きます』といった風にアップデートもしてくれます。
🔋実際私もバッテリーが上がった時にAAAに来てもらいましたが、細目に連絡をくれたので安心して待っていられました。
AAAは巨大組織でITインフラが整っているから、こういった対応ができるのだと思いますが、是非他の業界や業者にも広まってほしいものです。
A 4 hour window を受け入れよう
もうね、アメリカで生活するのなら、”A 4 hour window” 受け入れるしかないと思うんですよ。
4時間の間に来てくれたら御の字
🗾日本の業者さんは、大抵約束の時間キッカリに来てくますが、私アレ世界基準でいうと神だと思うんです。
恐らく他の国の約束時間に対する考え方が普通で、日本が凄すぎるだけなのかと・・・いやキットそうに違いない。
コチラも気が楽です。 午前中だったら午前中に来てくれたら、それでもう御の字だと思えば
前述の通り、午前中と言っておきながら午後に来ることがあったり、ヒドイ時は来やしませんので。
アメリカに住み始めた頃は『なんていい加減なんだ!』とイライラしていましたが、慣れとは恐ろしいもので次第に『まあ、こんなもんだ』となっていきました。
業者のレビューを確認しよう
Yelpなんかで業者の評判が確認できます。
今の世の中便利なもので、ただし借家の備品のメンテナンスを依頼する場合、通常入居者がメンテナンス業者を指定することはできません。
なぜならメンテナンスにかかる費用は、大家が負担するからです。
Yelpで業者のレビューを見て『希望した時間前後に来てくれそう』とか『細目に連絡くれそう』等予想していました。
とは言え作業に立ち会うのは私だったので、少なくとも “A 4 hour window” は守ってくれそうだというのが分かれば、時間はともかく約束した日には作業してくれますので。
🏡ちなみに私が家を借りていた大家は、下記の通り手配と費用負担はするけど、現場立ち合いには来たり来なかったりといった感じでした。
- 業者手配と費用負担は大家
- 現場立ち合いと業者とのやり取りは僕
現場立ち合いまで全て面倒見てくれるが普通なのかどうかは、今となっては分かりません。
A 4 hour window ってなんやねん!?まとめ
今回はアメリカの “4 hour window” について解説しました。
- A 4 hour window は予定が入れられない
- 業者は希望した時間通りに来ない
- 業者はザックリ午前中か午後に来る
- A 4 hour window を受け入れよう
- 4時間の間に来てくれたら御の字
- 業者のレビューを確認しよう
私たち日本人が普通だと思っている『約束時間を守る』は、実はスゴイことなんですよ。
私はアメリカに住むことによって、日本人の時間に対する几帳面さと厳しさを知ることができました。
🗾同時にアメリカの”4 hour window” 的な考え方に慣れてしまったので、帰任後日本人の時間に対する几帳面さを窮屈に感じていますwww。
“4 hour window” はゆるすぎるし、時間キッカリはプレッシャーになるので、間をとって2時間幅を取るようになれば良いかなぁと思ったりしています。
外国人のお友達がいつも約束時間守らなくてイライラしている人は、是非 “X hour window” だと思って怒りを和らげて下さいw。
それでは今回はこの辺で。
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