- アメリカ駐在員にもっと客回りしてもらいたい
- どうしてアメリカの国内出張はしんどいの?
- アメリカ駐在員にガンガン客回りしてほしい
- アメリカ駐在員が米国内出張キツイとボヤいている
日本の本社から海外現地法人のマネジメントをする人が、抱きそうな疑問に答える記事です。
実際に7年間アメリカに駐在していた私の目線から、これらの疑問に答えていきたいと思います。
なぜアメリカの国内出張はしんどいのか?
アメリカ国内の出張がしんどい理由なんて、在米の人やアメリカ駐在経験者であれば分かります。
しかしアメリカに駐在したことが無い人や、アメリカ国内出張を経験したことの無い人の方が大多数なのが現実。
今回の記事はアメリカ国内移動事情に詳しくない人向けに書いていますので、『そんなもん分かっとるわ』とか言わないで下さいw。
アメリカ駐在中頻繁に国内出張に出かけた
私は過去アメリカに7年間ほど駐在していたのですが、駐在中はしょっちゅう米国内出張に出かけていました。
🛬最初の頃は色んな場所に行って、刺激を受けられるので全然苦ではなく、いやむしろ楽しんでいました。
しかし回数を重ねるにつれ、段々米国内出張がイヤになっていきました。
なぜならアメリカの国内出張は、肉体的にしんどいからです。
こんな声が聞こえてきそうですが、確かに飛行機で移動することが多いので、ずっと自分で車を運転している訳ではないです。
しかしながら朝の早起き、長時間の飛行機移動、3時間の時差といった要素が重なるとどうでしょう?
- 朝早起きすることが多い(5時とか)
- 飛行機移動長いのザラ(5時間とか)
- 西海岸と東海岸の時差3時間
アメリカの国内出張がしんどい理由はこれらが主な原因なんです。
移動時間と時差についてそれぞれ詳しく解説していきますね。
アメリカの国内出張は移動時間が長いんです
広大なアメリカの国内出張は、移動するだけで丸1日つぶれるなんてことが普通にあります。
このパートではアメリカの広さと、アメリカ国内出張にかかる移動時間について解説します。
広大なアメリカの移動は飛行機が中心
🛬アメリカはメチャクチャ広いので、出張時の移動手段は飛行機が中心です。
日本の様に国土が狭ければ鉄道網が発達するかもしれませんが、全米をくまなく網羅するような鉄道網はありません。
フライトだけで5時間以上かかります。 例えばアメリカ西海岸のロサンゼルスからアメリカ海岸のニューヨークへ出張で行く場合、
距離にして約4000kmもあります。
🛬またロサンゼルスから中西部のテキサス州へ出張する場合は、フライトだけで3時間もかかります。
距離にして約2500kmくらいです。
- LAからニューヨークまでフライト5時間
- LAからニューヨークまで約4,000km
- LAからテキサスまでフライト3時間
- LAからテキサスまで約2,500km
- 青森県から山口県下関まで1,200km
アメリカがどれだけ広いかイメージが湧くと思います。 日本の本州最北端の青森県の大間と最南端の山口県の下関を直線で結ぶと約1200kmなので
広大なアメリカで出張とする場合飛行機で飛び回ることになる為、身体へのダメージが大きいということが何となくお分かり頂けるかと思います。
移動に時間がかかるのは飛行機だけが原因ではない
アメリカの国内出張に時間がかかるのは、何もフライト時間が長いということだけではないんです。
🛃空港までの移動時間とフライト2時間前に空港に到着することを考慮しなければなりません。
🚌例えば自宅から車で空港近くの有料パーキングに移動、有料パーキングからシャトルバスで空港へ移動といった感じです。
そして空港に着くと搭乗手続きをして、セキュリティを通ってやっとゲートに辿り着きます。
パソコンを開き少し仕事をします。 フライトまでの1時間~1時間30分程度、ゲート付近のベンチに座って
フライトの遅れです。 そろそろ搭乗が始まるかな~と思ったころに悲報、
フライトの遅れなんて当たり前の様にあります、もはや慣れ過ぎて『またか・・・』程度にしか思わなくなります。
飛行機が行き先の空港に着陸した後、機内から出るのに30分程度かかります。
🚙そして機内から出た後空港内にあるレンタカーのカウンターへ向かいます。
混雑している場合、ここで20分程度並ぶこともあります・・・。
通常訪問する客先近くのホテルに宿泊するので、レンタカーでそこまで車を飛ばします。
場所にも寄りますが、私の場合空港からホテルまで1~2時間くらい車を走らせていました。
🏨やっとホテル到着、これで出張1日目は終了、移動だけでクタクタです。
ホテルへのチェックインの時間が早ければ、チェックインした後に夕食に出かけます。
🍔時間が遅い場合は、ホテルへの道中ファストフードなどに寄って夕食を済ましたりしていました。
- 車で空港近くのパーキングへ1時間
- 有料パーキングから空港までバスで15分
- 空港でフライトまで1時間30分~2時間
- フライト5時間
- レンタカーでホテルまで1時間30分
こんな感じで1日目移動、2日目打ち合わせ、3日目は帰路(1日目の逆)といったスケジュールになります。
1社だけ訪問して帰るのは効率悪いので・・・
西海岸くんだりから丸1日かけて東海岸へ出張に行く場合、1社だけ訪問して帰る訳にはいきません。
💰パーキング代、航空券代、レンタカー代、宿泊費、交際費、日当と米国内出張にはガッツリ会社の経費を使い散らかしているんです。
まあ会社からしたら普通こうなりますよね。
勤め先のお客さんは東海岸にも複数社あるので、大体1週間程度かけてお客さん回りを敢行していました。
🛫しかも都会に集中している訳ではなく、結構散らばっているので、また早起きして飛行機移動です・・・。
例えばマサチューセッツ州 ⇒ バージニア州 ⇒ フロリダ州みたいな感じです。
とは言っても近場の場合フライト自体は1~3時間なのでさほど辛くはありませんが。
⌚あっ、朝の早起きはしんどいですよ、なんせ時差がありますから・・・。
時差については後述します。
アメリカの時差は身体にこたえるんです
⌚アメリカの国内出張がしんどい理由の一つに時差が挙げられます。
このパートではアメリカの国内出張に、時差がどのように影響するのか詳しく解説します。
アメリカは国内に時差がある
アメリカという国は、国土が広いこともあって同じ国に時差というものが存在します。
例えばロサンゼルスのある西海岸とニューヨークのある東海岸には3時間の時差がありますます。
生活している西海岸ではまだ夜8時なので全く眠くない・・・眠れません。
⌚翌日はアメリカ東海岸時間朝8時ホテルのロビー集合・・・東海岸の朝8時は西海岸の朝5時です。
私は普段西海岸時間の夜11時に就寝していたので、えーとつまり東海岸時間でいう夜中2時に就寝という計算になります。
寝付けないまま、睡眠不足のまま翌日のお客さんとの打ち合わせに臨むことになります。 はい、
ちょっと自分でも何言っているのか分からなくなってきたので整理しますね。
- 米国西海岸と東海岸には3時間の時差がある
- 米国西海岸の11時は米国東海岸の夜中2時
- 米国西海岸の朝5時が米国東海岸の朝8時
⌚東海岸の朝8時(西海岸の朝5時)に起きるのではなく集合なので、東海岸時間の7時(西海岸時間の4時)には起きて準備する必要があります。
この時差のせいで寝不足のまま移動と打ち合わせ繰り返すことになり、帰路に着く頃には心身ともにボロボロになります。
僕単独行動の時は無理のないスケジュールを組むようにしていましたが、日本から来る仕事大好きドMさんと同行の時は過密スケジュールで倒れそうに・・・。
日本からドMの働きバチが出張で来る際は、注意してスケジューリングしましょう。
まあ空き時間できても、社内打ち合わせとか言ってホテルのロビーに集合させられたりしたんですけどね・・・。
アメリカの国内出張がしんどい理由まとめ
今回はなんでアメリカ駐在員が、出張に行くと疲れてしまうのかについて詳しく解説しました。
- 米国内出張は移動時間が長い
- 移動は飛行機がメイン
- 空港での待ち時間も長い
- レンタカーでの移動にも時間がかかる
- 時差が体にこたえる
- アメリカ国内には時差がある
- 米西海岸と東海岸の時差3時間
- 出張中寝不足が続いてキツイ
ここまで読んで下さった読者さんであれば、なぜアメリカの駐在員が出張でヒーヒー言っているのか分かって頂けたと思います。
とにかくアメリカ国内の出張はお金と時間と労力がかかりますので、その辺をご理解頂いて駐在員の人達を労わってあげてください。
OKY『お前ここに来てやってみろ』とキレられてしまいますよwww。
あまり無茶振りするとこの記事が読者さんのお役に立ったらハッピーです。
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