- 海外駐在する前に予防接種打たなきゃいけないの?
- どの予防接種を受ける必要があるの?
- 配偶者や子供も予防接種を受けないといけないの?
予防接種についての記事を書きました。僕はアメリカ駐在員だったので、アメリカ駐在員に必要な予防接種をメインに書きます。
今回は海外駐在員が赴任前に打つ海外赴任の準備、やること多すぎて大変です。その中でも予防接種は出国までに2~3回受けるものもあるので早目に動く必要があります。
実際、僕もアメリカ赴任する半年くらい前から1回目の予防接種を受けて準備を進めました。
この記事ではアメリカ赴任するにあたり、駐在員本人と帯同する家族が予防接種を受けるにあたって留意する点を詳しく解説します。
- 予防接種を受けないと現地の学校に入れない
- 現地校入学に必要な予防接種要件をチェックする
- 足りない予防接種は現地の病院で接種を受ける
- 日本人ドクターがいる病院をチェック
これからアメリカ赴任するという方、また今後アメリカ駐在する可能性のある方は是非最後までお付き合いください。
アメリカ駐在前に予防接種を受けよう
🛫原則アメリカ駐在員(海外駐在員)は、赴任前に日本で会社が推奨する予防接種を受けます。
受けないと子供が現地の学校に入れません
海外赴任前の予防接種は海外駐在員本人だけでなく、帯同する配偶者と子供達も受けることになります。
特に気を付けないといけないのは帯同子女の予防接種で、必要な予防接種を済ませていないと現地の学校が受け入れてくれません。
以降のパートで詳しく解説します。
海外赴任前の予防接種は任意だけど受けておこう
勤め先の場合、海外駐在員の予防接種は任意となっていますが、何が起こるか分からないので通常接種してから渡航します。
赴任先別推奨予防接種
下のチャートは海外駐在員が赴任前に受ける予防接種を赴任地別に示したものです。
赴任地 | 推奨予防接種の種類 |
---|---|
アメリカ | A型肝炎 / インフルエンザ / 破傷風 |
東南アジア | A型肝炎 / B型肝炎 / インフルエンザ / 破傷風 |
中国 | A型肝炎 / B型肝炎 / インフルエンザ / 破傷風 / 狂犬病 |
ヨーロッパ | A型肝炎 / インフルエンザ / 破傷風 / 麻疹 |
アメリカ駐在員が受ける予防接種
会社によって異なるかもしれませんが、勤め先の場合会社が推奨する予防接種は下記の通りです。
予防接種の種類 | 接種の回数 / 有効期間 |
---|---|
破傷風 | 3回 / 10年間 |
A型肝炎 | 3回 / 10年間 |
インフルエンザ | 1回/1年間 |
麻疹 | 3回 / 亡くなるまで |
予防接種を受ける分には会社が費用を負担してくれるのですが、他の種類も受けたい場合は自己負担となります。
会社推奨の僕は会社が推奨する予防接種を受けただけで追加はしませんでした。ちなみに帯同する配偶者も会社推奨の予防接種であれば会社が負担してくれます。
帯同する子供が受ける予防接種
海外駐在員の子供が帯同する場合、会社負担で小児予防接種を受けることができます。勤め先の場合日本の法定予防接種の範囲内であれば、会社負担で受けられます。
大人の場合と同じく、法定予防接種の範囲内でない種類の予防接種は自己負担となってしまいます。下のチャートが会社負担で受けられる小児予防接種です(勤め先の場合)。
予防接種の種類 | 英語名 |
---|---|
Hib(ヒブ)ワクチン | Hib |
小児用肺炎球菌ワクチン | Pediatric pneumococcus |
B型肝炎ワクチン | Hepatitis B |
ロタウィルスワクチン | Rotavirus |
4種混合ワクチン | DPT-IPV |
BCG | BCG |
MR(麻疹風疹混合)ワクチン | Measles |
水痘(みずぼうそう)ワクチン | Chicken Pox |
日本脳炎ワクチン | Japanese encephalitis |
HPVワクチン | HPV |
会社によって会社負担の範囲が異なるかもしれませんので、お勤め先の担当部署に確認してみてください。
いずれにしてもお子さん帯同でアメリカ駐在する予定の方は、早目早目に動いた方が良いでしょう。
現地校入学に必要な予防接種
このパートでは、アメリカの現地校に入学する為に必要な予防接種を紹介します。
アメリカ現地校入学に必要な予防接種
💉下記はアメリカ、カリフォルニア州の学校が生徒に求める予防接種の種類です。
Diphtheria, Tetanus, and Pertussis (DTaP, DTP, Tdap, or Td) — 5 doses
(4 doses OK if one was given on or after 4th birthday. 3 doses OK if one was given on or after 7th birthday.)
3種混合ワクチンを5回
※4歳の誕生日以降に1回接種している場合は4回でOK
※7歳の誕生日以降に1回接種している場合は3回でOK
For 7th-12th graders, at least 1 dose of pertussis-containing vaccine is required on or after 7th birthday.
7歳の誕生日以降に小児用肺炎球菌ワクチンを1回
Polio (OPV or IPV) — 4 doses
(3 doses OK if one was given on or after 4th birthday)
ポリオワクチンを4回
※4歳の誕生日以降に1回接種している場合は3回でOK
Hepatitis B — 3 doses
(not required for 7th grade entry)
B型肝炎ワクチンを3回
※7年生(日本だと中学1年生)の入学時には不要
Measles, Mumps, and Rubella (MMR) — 2 doses
(Both given on or after 1st birthday)
MR(麻疹風疹混合)ワクチン、おたふく風邪ワクチンを2回
※いずれも1歳の誕生日以降に接種されていること
Varicella (Chickenpox) — 2 doses
水痘(みずぼうそう)ワクチンを2回
地域によって異なったり、入学するタイミングによって変更になる可能性があるので、学校やShool DistrictのWEBサイトで確認下さいね。
参考までですが、Los Angelesにある学校の予防接種情報のリンクを下にに貼っておきます。
Los Angeles Unified School District
足りないことがある
🛫殆どのアメリカ駐在員家族は、渡米前に予防接種を打ってから渡米しますが、それだけでは現地校の要件を満たさないことがあります。
帯同した僕の子供達は、日本で予防接種を打ってから渡米しましたが、一部の予防接種を打っておらず学校の要件を満たしませんでした。
💉なので渡米後に足りない分を、日本人医師がいる病院で打ってもらいました。
住んでいた地域の学校事情に明るいドクターだったので話が早く、予防接種記録を見せたら足りない予防接種を打ってくれました。
- 日本で打つ予防接種だけでは現地校の要件を満たさないことがある
- 足りない分は現地の病院で子供に予防接種を受けさせる
- 予防接種の要件を満たさないと現地校が子供を受け入れてくれない
日本語で受診できる病院が紹介されていますので、参考までにリンクを貼っておきます。
在ロサンゼルス日本国総領事館で繰り返しますが、帯同子女の予防接種が学校の要件を満たさない場合、学校に入れてもらえませんので必ず子供たちに予防接種を打たせましょう。
アメリカ駐在前の予防接種まとめ
予防接種について解説しました。
この記事では、海外駐在員(アメリカ駐在員)と帯同家族に必要な- 予防接種受けないと現地校に入れません
- 現地校の予防接種要件をチェック
- 任意だけど予防接種を受けよう
- 会社推奨の予防接種をチェック
- 帯同する子供の予防接種をチェック
- 現地校入学に必要な予防接種
- 足りない分は現地で接種
- 日本語で受診できる病院もある
🛫海外赴任前は『日本で完璧に準備をして赴任後の生活をスムーズに!』なんて意気込んでいましたが、世の中そんなに甘くないです。
僕の場合、子供達が現地校に入学するのに必要な予防接種が足りなかった訳ですが、まあ何かと漏れやら抜けは発生するものです。
💉ただ予防接種を含め大抵のことは現地で何とかなりますので、尻込みせず多くの人に海外サバイバル生活を楽しんでもらいたいです。
これからも僕が海外駐在中に気付いたことや困ったことを書いていきますので、ヒマつぶしとしてこのサイトを覗いて頂ければと思います。
この記事が読者さんのお役に立ったらメッチャうれしいです。