- 海外赴任に伴う海外引越しって大変そう
- 海外引越し費用はどこまで会社負担
- 海外赴任する際に会社から準備金は支給される?
- 海外赴任先に送ることができる荷物の量は?
海外赴任に伴う、海外引越しに関する記事です。日本国内の引越しでも結構大変なのに、海外引越しとなるとメチャクチャ大変です。
輸出できない品目がある等、気を付けるべきことが沢山あるからです。
なぜなら荷物は船便とエア便を使って輸出、総輸送量には上限がある上- 輸送できる荷物の量には上限がある
- 海外引越しはエア便と船便を併用する
- 海外引越しの費用は原則全額会社負担
- 海外に輸送できない品目があるので注意
- 海外赴任時と帰任時に準備金が支給される
本記事ではアメリカに7年間駐在していた僕の実体験を基に、海外駐在員の海外引越し事情を詳しく解説します。
🌎将来的に海外赴任の可能性がある方、これから海外赴任する方などの参考になれば幸いです。是非最後までお付き合いください。
海外駐在員の引越し事情
会社から海外現法や海外工場への辞令が出され、海外赴任の時期が近づいてきたら海外引越しの準備をはじめます。
🚢アレもコレも持っていきたい・・・その気持ちは理解できますが、輸送できる荷物の量には上限が設定されています。
送れるモノ、送れないモノ、諦めた方が良いもの等業者さんが丁寧に教えてくれます。
引越し業者さんのサービスが良かったので、僕が海外引越しした際引越し作業そのもので困ることは殆どなかったです。
海外引越しは航空便と船便を併用します
輸送方法 | 単位 | 単身赴任・独身 | 家族帯同 |
航空便・船便併用 | 航空便(Kg) | 30 | 100 |
船便(cft) | 150 | 450 | |
航空便のみ | 航空便(Kg) | 100 | 150 |
上のチャートは、海外赴任に伴う海外引越し時に輸送できる荷物の重量及び体積を示したものです。
🛫海外駐在員の海外引越しに伴う荷物の輸送には、航空便と船便の両方を使います。
現地到着後すぐに必要なモノは航空便で、無くてもしばらく何とかなるモノは船便で輸送します。
- 航空便・・・1~2週間後に届く
- 船便・・・1~2ヵ月後に届く
航空便のみという選択肢もありますが、単身者ならともかく家族帯同で赴任する場合150Kgでは全然足りないでしょう。
『航空便と船便併用しても足りない』と思う方もいるかもしれませんが、スーツケースがあることをお忘れなく。
🧳飛行機で現地に向かう際、大きなスーツケース一人当たり2つ預けられるので航空便到着までに必要なモノはスーツケースに入れましょう。
後から家族を呼び寄せる場合も総輸送量は変わらない
輸送方法 | 単位 | 単身赴任・独身 | 家族帯同 |
航空便・船便併用 | 航空便(Kg) | 30 | 100 |
船便(cft) | 150 | 450 | |
航空便のみ | 航空便(Kg) | 100 | 150 |
先に海外駐在員本人が現地へ行き、半年~1年後に日本から家族を呼び寄せるという方が割と多いです。
🛫実際僕も上記パターンの様に、先に僕が現地へ行き後で家族を呼び寄せました。
この場合、海外駐在員本人と家族呼び寄せ時の2回荷物を送ることになりますが、輸送する総重量と総体積は上のチャートと同じです。
- 駐在員本人が航空便で30Kgの荷物が輸送可能
- 駐在員本人が船便で80Kgの荷物が輸送可能
- 家族呼び寄せ時、家族は航空便100Kg – 30Kg = 70Kgが輸送可能
- 家族呼び寄せ時、家族は船便450Kg – 80Kg = 370Kgが輸送可能
重量・体積分を家族帯同輸送可能合計重量・体積から差っ引くということです。
上記の通りで、要約すると先に引越しする海外駐在員本人の輸送した
海外引越しにかかる費用は原則全額会社負担
💰前述の通り輸送できる荷物の量に上限はありますが、原則海外引越しにかかる費用は全額会社負担です。
- 業者による荷造り
- 荷物の運送費
- 荷物の保険料
- 通関にかかる費用
- 現地での荷解き
会社負担の範囲は上記の通りで、現地へ送るものをしっかり取捨選択すれば、会社負担の範囲内で任地へ荷物を送ることができます。
ただしピアノや自動車などの大物は自己負担となります。
🚢海外赴任に伴う引越し業者のサービス内容は、会社が契約している業者によってバラつきがあります。
僕が勤めていた会社が契約していたのは、某大手運送業者で荷造りもやってくれるサービスだったので助かりました。
- 事前打ち合わせ
- 梱包材の事前配達
- 荷造り・梱包・出荷書類作成
- 搬出・通関・輸出
海外赴任地に送らないけど捨てずに取っておきたいものは、引っ越し業者のトランクルームに保管しておきました。
トランクルームの利用料も全額会社負担でした。
危険物に該当する品目は送ることができません。
危険物に該当する主な品目【航空便】 | |
スキンケア用品・香水 | 化粧水・日焼け止め・アロマオイル等 |
洗浄液 | コンタクトレンズ・入歯・ジュエリー用等 |
ヘアケア製品 | ヘアスプレー・育毛剤・ヘアカラー等 |
医薬品・防虫剤 | 消臭スプレー・殺虫剤・虫よけスプレー等 |
リチウム電池 | リチウム電池が搭載された製品 |
家電 | 冷蔵庫・除湿器・除湿機能付空気清浄機等 |
印刷用インク | インク・トナーカートリッジ等 |
医薬品・防虫剤 | 消臭スプレー・殺虫剤・虫よけスプレー等 |
上のチャートにある品目は航空便で輸送することができません。
危険物に該当する主な品目【航空便・船便】 | |
電池・バッテリー | 燃料電池・液体バッテリー・リチウム電池等 |
ライター・マッチ | オイルライター・ガスライター・マッチ等 |
塗料 | ペンキ・蛍光塗料・ニス等 |
ガス入りスプレー缶 | エアゾール |
燃料 | ガソリン・灯油・軽油等 |
火薬等 | 花火・クラッカー等 |
ボンベ・ガス | ガスボンベ・酸素ボンベ・消火器等 |
酒類 | アルコール度数70度以上のもの等 |
ネイルケア | マニュキュア |
上のチャートにある品目は航空便・船便で輸送することができません。
また当たり前ですが、有価証券や著作権を侵害する海賊版製品なども輸送できません。
引越し準備をする際に業者さんが詳しく教えてくれますので、上のチャートにある品目以外についても聞いてみると良いです。
【海外引越し対応業者】
荷物が届くと現地の業者から連絡があり、荷物を住居まで届けてくれます。
僕の勤め先は日系大手の引越し業者と契約していた為、丁寧に設置まで対応してくれました。
【アメリカに持って行って良かった物】
- 変圧器・・・日本の家電をアメリカで使う際に活躍
僕は炊飯器や掃除機を日本から持って行ったのですが、日本とアメリカでは電圧が異なる為変圧器を介して日本の家電を使っていました。
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海外駐在員の帰任に伴う引越し
輸送方法 | 単位 | 単身赴任・独身 | 家族帯同 |
航空便・船便併用 | 航空便(Kg) | 50 | 130 |
船便(cft) | 180 | 580 | |
航空便のみ | 航空便(Kg) | 130 | 200 |
上のチャートは、海外駐在員の帰任に伴う引越し時に輸送できる荷物の重量及び体積を示したものです。
🛫海外赴任時同様海外駐在員の帰任に伴う荷物の輸送には、航空便と船便の両方を使います。
- 事前打ち合わせ
- 梱包材の事前配達
- 荷造り・梱包・出荷書類作成
- 搬出・通関・輸出
帰任時も日系大手の引越し業者さんに依頼、準備から引っ越しまでの流れは赴任時とほとんど同じです。
- 航空便・・・1~2週間後に届く
- 船便・・・1~2ヵ月後に届く
航空便が早く船便が遅いのは赴任時と同じなので、日本に到着して早く使うものは航空便か大きなスーツケースで運びましょう。
帰任時も赴任時同様、送ることが出来ない品目や高い関税がかかる品目に気を付けましょう。要業者さん確認です。
海外駐在員に支給される準備金
このパートでは、海外駐在員が海外赴任時に会社から支給される準備金について詳しく解説します。
海外赴任準備金
💰海外赴任が決まると、海外駐在員本人とその家族に対し準備金が支給されます。
なお勤め先の場合、家具購入費用は別途支給されるので準備金で家具を揃える必要はないです。
海外駐在員本人 | 配偶者 | 子 | |
家族帯同 | 280,000円 | 180,000円 | 100,000円 |
単身赴任・独身 | 280,000円 | - | - |
- 駐在員本人に280,000円
- 配偶者に180,000円
- 子供一人当たり100,000円
- 4人家族合計で660,000円支給される
なんて考えてはいけません。現地で諸々買い揃える必要があるし、お金はあるに越したことはないので。
言わずもがなですが、準備金の使い道は指定されませんし何を買ったか問われることもないです。
帰任時の準備金
💰海外駐在からの帰任が決まると、赴任時同様海外駐在員本人とその家族に対し準備金が支給されます。
ただし、帰任時の準備金額は赴任時と比べて少ないです。
海外駐在員本人 | 配偶者 | 子 | |
家族帯同 | 280,000円 | 100,000円 | 50,000円 |
単身赴任 | 100,000円 | - | - |
独身者 | 280,000円 | - | - |
- 駐在員本人に280,000円
- 配偶者に100,000円
- 子供一人当たり50,000円
- 4人家族合計で480,000円支給される
準備金はすぐに吹き飛びます。
海外駐在から帰任すると、日本での生活環境を整えるのに意外とお金がかかりまとまったお金が入ったからといって、散財せずに大事に使いましょう。
海外駐在員の引越し事情まとめ
この記事では、海外駐在員による海外赴任時の海外引越しについて解説しました。
- 輸送できる荷物の量には上限がある
- 海外引越しはエア便と船便を併用する
- 後で家族呼びせの場合も総輸送量は同じ
- 引越しにかかる費用は全額会社負担
- 海外に輸送できない品目に注意
- 海外駐在員には準備金が支給される
- 海外赴任時に準備金が支給される
- 帰任時にも準備金が支給される
海外駐在員にとって海外赴任前後が最も忙しいと言っても過言ではないでしょう。
🚢日本国内で諸々の手続きと出国の準備、そして現地に着いたら送った荷物の受取と現地生活のセットアップ等々・・・やること多いです。
その中でも海外引越しは負荷が高い、また海外駐在したい僕さえ海外引越しを思い出すと少し腰が引けてしまいますw。
海外引越しはとにかく事前の準備が大事ですので、海外赴任が決まったら余裕を持って準備を始めることをおススメします。