- 海外営業として働きたいけど必要なスキルは?
- 人事異動で海外営業に来たけど何から手を付けよう?
- 英語は得意だけど他に何を勉強すればいいの?
- 海外営業として働きたいけど、どんなスキルが必要なの?
- 国内営業から海外営業へ異動になったけど何から手を付けたらいいの?
- 英語は得意だけど海外営業には他にもスキルがいるの?
これらの悩みを解決する記事を書きました。
この記事で解説する『海外営業に必要な4つのスキル』を理解すれば海外営業に必要なスキルがわかりデキる海外営業になることができます。
なぜなら僕は海外駐在員としてアメリカで働く前は海外営業として働きこれらのスキルを身に着けたからです。
海外駐在員として海外勤務する際にも必要ですので、じっくり読み込んで下さい。
海外営業に必要なスキルは目次
英語力は海外営業に必須のスキル

海外営業が海外のお客さんや代理店とやり取りする際、原則英語でコミュニケーションします。
当たり前ですが、日本語は基本的に日本人相手にしか通じませんので、海外ビジネスで日本語を使うことはありません。
こんなこと言う人まだまだいますが、近い将来淘汰されていきます。
海外営業として業務をこなすのに支障がないレベルの英語スキルを身に付けましょう。
海外営業は英文メール読み書きのスキルが必須
海外営業は日本から、電話やメールを使ってお客さんや代理店とやり取りをします。
相手が日本人であれば日本語で良いですが、日本人以外の人とやり取りすることが殆どで、その場合英語を使います。
【海外とのやり取り】
- 納期や出荷に関わる連絡
- 商品についての問い合わせ
- クレーム対応
- 新製品等のプロモーション
あげればキリがないですが、ざっくり上記4点を日常的にやり取りします。
海外営業の仕事は緊急性の高いケース以外、メールで事足りことがほとんどです。
英語を話せるにこしたことはありませんが、まずは英語でメールがしっかり書けるライティングスキルを身につけましょう。
Hello Tom,
Thank you so much for your inquiry.
Unfortunately, the product you are indicating has been discontinued.
We are very sorry for the inconvenience.
Best Regards,
Shine
お問い合わせ頂きありがとうございます。その商品は販売中止となっております。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。
英文メールはある程度型が決まっているので、基本的な英語力があれば業務で数をこなしているうちにスキルアップします。
実際に僕も本一冊買って、それを参考にして業務をこなしているうちに英文メールのスキルが上がりました。
海外営業として更に上を目指す人は、海外顧客や代理店と電話でゴリゴリやり取りできるように英会話スキルも磨きましょう!
海外営業に必要な英文書類作成スキル
海外営業が取り扱う書類は、基本的に英語で書かれています。
海外営業として活躍する為には下記の様な書類を作成するスキルを身に着けることがマストです。
【海外営業が取り扱う主な書類】
- Invoice:品名、数量、価格が記載された送り状
- Packing List:貨物の個数、重量等が記載された書類
- Air Way Bill:航空貨物運送状
- BL:船荷証券
- 見積書や自社の商品カタログ
出典:JETRO
ただ海外営業が扱うこれらの英文書類は、書式やパターンが決まっているので業務をこなしている内にスキルが身に着きます。
これらの書類に書かれていることが理解できるよう、基本的な英語力と専門用語を押さえれば大丈夫ですよ。
海外営業には営業スキルが必要

海外営業は日本国内から海外のお客さんに対して営業活動を行います。
必要に応じて海外出張し海外のお客さんを訪問することもありますが、殆どの場合日本に軸足を置いて活動します。
海外駐在員と日本国内をベースとする海外営業は別物と定義します。
ここでは海外拠点をベースに活動するメールや電話を使って売り込む営業スキル
海外営業は基本的に本社のある日本から海外のお客さんにコンタクトし、メールや電話を使って営業活動します。
従って海外営業はメールや電話を使って商品を売り込む営業スキルが要求されます。
なぜなら海外にあるお客さんを訪問して商談する対面営業は、客先最寄りにある海外現地法人の仕事だからです。
【海外営業に必要な営業スキル】
- 自社WEBサイト経由で来た問い合わせ対応
- メールか電話を使って未開拓顧客アプローチ
- 既存顧客、新規顧客に新商品の紹介
海外営業は上記の様な業務をメールや電話で対応する営業スキルが必要です。
対面営業で伝わることが、メールや電話では伝わりにくいことがある為、より高いコミュニケーションスキルを要求されます。
営業スキルを身に着けるには、国内で営業として働きお客さんとやり取りするのが一番早いです。
僕は長い間国内営業として働き営業スキルを身に着けてから、海外営業として働き始めました。
電話会議やWEB会議でのプレゼンスキル
海外営業として活躍する為には電話会議やWEB会議における英語でのプレゼンテーションスキルもあった方が良いです。
なぜなら海外営業行うお客さんとの打合せは、主に電話会議やWEB会議形式で行われるからです。
英語のプレゼン、しかもWEB会議上でとなると億劫になりますが、スクリプトを作成する等しっかり準備すれば大丈夫ですよ。
また打合せをスムーズに進める為には、WEB会議システムの機能を使いこなすITスキルも必要です。
上記はビジネスでよく使われているWEB会議システムです。
やり取りする相手によって、使うシステムが異なりますが画面シェア等基本操作はどれも似通っています。
WEB会議システムを使いこなすITスキルは、海外営業の必須スキルと言えますので繰り替えし使って体で覚えましょう。
貿易実務は海外営業に必須のスキル

海外営業は海外のお客さんに自社の商品を販売します。
海外のお客さんに商品を発送する為には、商品を輸出する必要があり、海外営業は貿易実務のスキルが必要となります。
海外営業に必要な貿易条件を見分けるスキル
海外営業は貿易条件(インコタームズ)を見分けるスキルを身に着ける必要があります。
なぜなら、インコタームズによって自社商品の見積価格が変わってくるからです。
インコタームズとは輸送する際の条件のことです。
- EXW: Ex Works(工場渡し)
- FCA: Free Carrier(運送人渡し)
- DDP: Delivered Duty Paid(関税込持込渡し)
- FOB: Free on Board(本船渡し)
- CIF: Cost, Insurance and Freight(運賃保険料込み)
出典:JETRO インコタームズ2010
上記は代表的な貿易条件で海外営業をやっていると日常的に目にします。
貿易条件を見分けるスキルを身につけましょう。
輸送費が自社持ちなのか客先持ちなのか、どこまでが送り主の責任かを把握する為にも海外営業に必要な国際物流のスキル
海外営業は自社の商品が海外のお客さんへ出荷されるまでのフローを掴んでおかなくてはなりません。
海外に商品を輸出する場合、手間がかかる上に国内輸送と比べてトラブルも多い為国際物流のスキルが必要なのです。
【国際物流のフロー】
工場出荷 ⇒ 搬入 ⇒ 輸出通関 ⇒ 輸出 ⇒ 輸入 ⇒ 輸入通関 ⇒ 陸送
海外への輸送はざっくり上記の様なフローですが、輸出入通関時に書類不備等でトラブることがあります。
また海外輸送は商品がお客さんの手に渡るまでに多くのステップを経る為、貨物にダメージが見つかることも多々あります。
トラブル発生時に責任の所在を明らかにしてクレームする為にも、海外営業は国際物流スキルを身に着ける必要があるのです。
僕は貿易実務や国際物流のスキルを身に着ける為に下記の本を購入して勉強しました。
英文契約書読解は海外営業に必要なスキル

海外は日本と違い契約社会であり、ビジネスを始まる際には必ず契約書を締結します。
契約書をメインで取り扱うのは法務部門ですが、客先窓口の海外営業がお客さんと法務の間に入って業務を進めます。
英文契約書読解スキルを身につけましょう。
お客さんとスムーズにやり取りできるように、海外営業は機密保持契約書読解スキル
お客さんと取引する前に多くの場合機密保持契約書(Non-Disclosure Agreement)という契約書を結びます。
機密情報(技術情報等)を他者に漏らさないようにします。
NDA(Non-Disclosure Agreement)を締結して、お互いの海外営業はNDAのドラフトを法務部門に回す前に一旦自分でレビューし、気になる点を押さえておきます。
【NDAレビューの流れ】
お客さん ⇒ 海外営業 ⇒ 法務部門 ⇒ 海外営業 ⇒ お客さん
海外営業がNDAドラフトをレビューした後、ドラフトを法務部門に回し自分が気になった点を法務部門に伝えます。
海外営業はお客さんと自社法務部門の間に入って、やり取りを円滑にするのが役目ですので機密保持契約書読解スキルが必要なのです。
取引基本契約書読解スキル
海外のお客さんと取引を始める際、取引基本契約書を締結します。
ビジネスの条件を取引基本契約書に盛り込み、言った言わないのトラブルを未然に防ぎます。
NDAと同様海外営業はお客さんと法務部門の間に入り、やり取りをスムーズにするのが役目です。
NDAや取引基本契約書の読解スキルは、英文契約書の本を読み海外営業の業務をこなしていけば身に着きます。
実際に僕も本1冊読んで、海外営業の業務をこなしている内に英文契約書読解スキルが身に着きました。
海外営業に必要なスキルは4つ

この記事で紹介した『海外営業に必要な4つのスキル』を身に着ければ、デキる海外営業として海外マーケットで活躍するチャンスを掴むことができます。
- 英語力は海外営業に必須のスキル
- 海外営業は英文メールのスキルが必須
- 海外営業は英文書類作成スキルが必須
- 海外営業には営業スキルが必要
- メールや電話を使って売り込むスキル
- 電話やWEB会議でのプレゼンスキル
- 貿易実務は海外営業必須のスキル
- 海外営業には貿易条件を見分けるスキルが必要
- 海外営業には国際物流のスキルが必要
- 英文契約書読海は海外営業に必要なスキル
- 海外営業はNDA読解スキルを身に着けるべし
- 海外営業は取引基本契約書読解スキルが必要
海外営業として活躍する為には身に着けるスキルが多くあり、継続的に努力する必要があります。
しかし海外営業に必要なスキルは、汎用性が高く一旦これらのスキルは海外駐在員として海外勤務する際にも役立ちます。
💰また海外営業は求人が多く、海外営業に必要なスキルを持つ人材は、転職市場において市場価値が高いので転職にも有利です。
現在海外営業として活躍している人、これから海外営業を目指す人は『海外営業に必要な4つのスキル』身に着け、キャリアアップを目指しましょう。
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